片付けは後輩任せ��終『貴利矢』 ページ3
貴利矢「A先生、ほら真っ直ぐ歩いて！」
A「九条〜、、ごめんっつ！呑みすぎた〜」
貴利矢「でしょうね」
フラフラになって貴利矢に肩を抱かれて夜道を帰る。あれもこれも、心の中を酒の勢いで全部貴利矢にぶちまけた。
それを全てニコニコと聴いてくれた貴利矢。
それなのに。
箍の外れた心と涙腺は簡単に弱音も吐けるし涙も流せるのに、傷付いた気持ちの一番奥は、目眩のする程酔った頭の中でも冷たいまま。
頭の中まで酔ったフリをしたい。
ううん。もうかなり酔ってる。
酔って全部忘れたいのに、どうして気持ちの奥は酔えないんだろう。
ヘラヘラ笑うAを貴利矢が家まで送ってくれた。
身体は完全に酔ってる。
自分で鍵を開けられない程に酔っ払ってる。
それなのに、気を許せばまた泣き出しそうな程の失恋の傷跡が意識の真ん中ではっきりと分かる。
貴利矢「A先生、ここで良いですか？」
どさっと貴利矢にソファに降ろしてもらい、ありがとうと酔っ払いの笑顔で貴利矢にさよならを言ったつもりだった。
だけど、笑顔になんかなってなくて、涙が流れていた。
貴利矢「A先生、、、」
A「九条、、、ごめんっ、、せっかく色々聞いてくれたのに、、、全部忘れられたよって九条に言いたいのに、、、」
貴利矢がソファの隣に腰掛けそっと抱き寄せてくれた。その優しさに貴利矢の胸でワンワン泣いた。
ひとしきり泣いて落ち着き貴利矢を見上げると優しい眼差しの貴利矢が微笑んだ。
貴利矢「自分、ずっと好きでした」
A「九条、、？？」
そのままそっと唇が重なる。
暖かくて優しいキスに今度こそ全てを忘れられる気がして貴利矢に流されてみようと目を閉じた。
唇が何度も甘く触れ合って、指が絡み、貴利矢の息遣いに泣いていたことも忘れてしまう。
そのまソファに倒されて熱く見つめる貴利矢を酔った目でぼんやりと見上げた。
貴利矢「A先生の可愛くなるところ、、、見ても良いっすか？」
A「九条、何言ってるの？」
貴利矢「この前、自分、皿洗ってて見損ねたんで」
意地悪な笑みで見下ろす貴利矢が何の事を言ったのか思い出して思わず顔が赤くなる。
貴利矢「可愛いとこ、いっぱい見せて」
そのまま貴利矢に全て愛され、冷えていた心の奥は甘い声と共にいつの間にか溶けて消えていた。
目を閉じて貴利矢の胸に抱かれて眠る。
「A先生、大好きだ」
終
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moon791(プロフ) - おお！久々に更新されていて嬉しいです。続きを楽しみにしております。 (2019年9月26日 5時) (
レス) id: 5e8cd81772 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - 花恋さん» この前、ツイッターでお写真見られました！元気そうで良かったです（≧∇≦） (2019年2月27日 5時) (レス) id: 526e5a9f3e (このIDを非表示/違反報告)
花恋(プロフ) - 大我の中の人…インスタには一応いますよ。投稿まだ一個ですけど(>_>) (2019年2月14日 16時) (レス) id: eb6c37d723 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - Hyuiさん» おかしなコメント、消えたみたいですね。ありがとうございます。 (2018年8月10日 6時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
Hyui(プロフ) - 零久さん» 幸恵さんだよね？こういう暴言やめなよ？ちゃんと消して (2018年8月4日 22時) (レス) id: d26fc2b26a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おおさきまいこ | 作成日時：2018年5月4日 4時
