繁殖��終『グラファイト』 ページ20
グラファイト「雌を貪りたくてたまらない」
A「グラファイト！ちょっと待って！」
グラファイトの部屋に無理矢理連れ込まれ、ベッドに放り投げられる。その上に股がられて手荒く服を剥ぎ取られると、ギラギラと妖しくグラファイトの瞳が光り、口の端で笑っていた。
グラファイト「だから俺に近づくなと言ってやったのに。バカな女だ」
噛みつくようなキスをされ、腕を押さえつけられて体をぶつけられる。
いくら大好きなグラファイトでも、身体を貪るだけのこの行為が怖くて、悲しくて、Aは思い切り抵抗した。
A「グラファイト、お願いだからやめて！」
力でグラファイトに敵うはずもなく、首を横に振って拒否をするのに、だんだんグラファイトに触れられる場所から甘く疼いて来て、抵抗する力が弱くなる。
グラファイト「お前を欲しくてたまらなかった」
獣の様に荒く息を吐くグラファイトの感触が生々しくて、Aは悲しさと恐怖と愛しさがぐちゃぐちゃに混じった感情ごと甘い声になって、全てグラファイトに奪われた。
グラファイトもコントロールの出来ない欲望のままAを手に入れた満足感と、自分の下で涙を溜めて喘ぐAを傷付けてしまった罪悪感で、Aを貪るのを止められなくなっていた。
グラファイト「A、許してくれ」
腰を打ちつけながら、グラファイトは何度もAに囁いた。それがAの耳に届いているのかはわからない。
それでも、Aを全て手に入れて満足した繁殖期の雄は、全てを雌に注ぎ込み、大きなため息と共にAに覆いかぶさり抱きしめた。
グラファイト「お前だけは傷付けたくなかったんだ、、、だから、満月が終わるまではお前に会わないでおこうと思っていた」
どんなに言い訳を並べても、無理矢理身体を奪った自分をAはもう恐怖の目で見るか、軽蔑するかだとグラファイトは思った。
でもーー
「そーゆー事は、ちゃんと言ってくれなきゃわからないでしょ？」
驚いてAの顔を見ると、涙の溜まった目のまま、Aが笑っていた。
「A、、、」
「グラファイト、私が欲しいならいくらでもあげたかった。私、あなたの事がすごく好きだったのよ」
「本当か？」
「ええ」
「俺もお前が好きだ。繁殖期にお前を見ると気が狂いそうなくらいにな」
気持ちなんて言葉にしなければ伝わらない。
だから今度はもう一度抱きしめてほしい。
次は身体より先に、心が満たされる様に。
終
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moon791(プロフ) - おお！久々に更新されていて嬉しいです。続きを楽しみにしております。 (2019年9月26日 5時) (
レス) id: 5e8cd81772 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - 花恋さん» この前、ツイッターでお写真見られました！元気そうで良かったです（≧∇≦） (2019年2月27日 5時) (レス) id: 526e5a9f3e (このIDを非表示/違反報告)
花恋(プロフ) - 大我の中の人…インスタには一応いますよ。投稿まだ一個ですけど(>_>) (2019年2月14日 16時) (レス) id: eb6c37d723 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - Hyuiさん» おかしなコメント、消えたみたいですね。ありがとうございます。 (2018年8月10日 6時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
Hyui(プロフ) - 零久さん» 幸恵さんだよね？こういう暴言やめなよ？ちゃんと消して (2018年8月4日 22時) (レス) id: d26fc2b26a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おおさきまいこ | 作成日時：2018年5月4日 4時
