Dream story.043 No side ページ46
「ちょっと、こんなに君過激だったっけ?!」
「……うるさい」
「うぉい待っ……」
少年の悲鳴にも気を配らない赤い髪の毛をもつ少女──朱月A。彼女の紫の瞳にはなにも宿してはいなかった。
先程までとは違い、体を捻らせたり足先を予測できない方へ伸ばしたり。
テニスで鍛えあげられた反射神経はタダものではなく、少年──無敵ヶ原富士丸を困らせていた。
そのプレーは確実に、狙いを定める獣のようだ。
後一歩で、というスレスレの距離を狙って攻撃を仕掛ける少女に、彼はギリギリでボールを死守していた。
何とかして体制を整えなければ、そんな焦りを汲み取られたのか、少年が膝で上げたボールをカットされてしまった。
右足でボールを押さえる少女に、両手を掲げて降参の意を示す。
その少女の瞳は、再び光を宿していた。
──Girl’s side──
「あーあ、お姉さんに負けちゃった」
「ふふっ、素直で可愛い。……お姉さんじゃなくてAでいいよ、富士丸クン」
「ま、今度は僕が勝つけどね!」
「前言撤回。やっぱりムカつく」
私が勝ったのをみた剛陣さんは、俄然やる気をだしたらしく、5対1は夕方になるまで続いた。
結果は富士丸クンの圧勝で。その本人は肩で息をしておらず、一体何がどうしたらそこまで体力が有り余るんだろうか。
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作者名:ジューガ | 作成日時:2018年11月18日 13時