Dream story.026 ページ28
再び相手が攻め込んできた。
それを塞ぐように、FWとGKを除いた8人でボールを持っている選手から、必殺タクティクス"エンジェルロープ"でボールを奪う。
鬼道さんが灰崎君へとボールを回したその時、私のイレブンバンドが音を鳴らす。
何事かと見てみると、そこには【2人の手助けよろしく(*´³`*) 】というメッセージが。
顔を引き攣らせながらベンチに顔を向けると、こちらへ向かって親指を突き立てる監督の姿があった。
「……なんで私なの」
こうなっては仕方ない、そう腹を括った私は一目散に上がっていく。
……先程聞いたあの音が、イレブンバンドによる音源だと理解しながら。
【な、なんとっ!?DFの朱月がポジションから離れていくー!これはどういう作戦なんでしょうか!!?】
遠くで、実況者の驚きの声が上がる。
一方、前を向けばあの灰崎君とヒロトさんという恐ろしいコンビが走っていた。
案の定、2人がお互いにボールを奪い合うようにして衝突を繰り返す。
「しまった!?」
「なっ、お前また……!!」
それによって灰崎くんが零してしまったボールを拾うと、例のあの3人が私を囲んだ。
「……っ、あ」
「…...くくっ、お前もあのストライカーのように落としてやるよ!!!」
黄色のバンダナを付けた人は、左足のかかとを地面でスライドするように擦り付けた後に、鏡を私へむける。
光は、左目へと向けられていた。
……だけどごめんね、それは私にほぼ効かないの。
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作者名:ジューガ | 作成日時:2018年11月18日 13時