あの子との約束

木の約束 ページ6

「ん・・・」
目を開けると、ここは医務室のようだ、皆の声が聞こえないから、今はテスト中かな
起き上がろうとすると、ひどく頭と腕が痛い、倒れたときにぶつけたのかも
あと、頭に違和感。恐る恐る触ると、包帯が巻かれている。
「クシャッ」
紙が丸まる音がする、左手を見ると、しわくちゃになった紙くずがあった
広げてみると、少しヨレヨレの文字で、こう書かれていた。
「はやくよくなつてね。ふいるより」
小さい「つ」とかがかけていないところも可愛いな、何て思いながら
自分のポケットに丁寧に入れた。

少し良くなってきたので、医務室から出ると、外の方から声がする。
外に行ってこようと思い、ドアを開けていつもレイがいる木のところへ歩いていく。
いつもどうり、レイが本を読んでいる・・・と思ったら、
本を開いたまま寝ている。天気が良いからかな、私もレイの横に座っていろんな子を見ていた。

しばらくするとレイが起きて話しかけてきた、
レ「よお、A朝からいなかったけど・・・って、お前、包帯してんじゃねぇか」
「うん、ちょっとうっかりしてて。」
ごめんレイ、私嘘ついた。心配させたくないから、許してね
レ「ったく・・・気を付けろよ」
「うん、ありがと」
レイはやっぱり不器用だな、なんて思いながらボーッとしていると、
ノーマンが遠くから走ってきた。最初はゆっくり走ってきたけど、
包帯を見つけてから全力疾走してくる。うん、ノーマンってこんな感じだったっけ？
そのうち、エマも走ってくる、私、愛されてるなぁ。


作者の都合により次の話になります。

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