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怪奇譚の末路 ページ25
Noside
中也はAに近づくと高く跳躍した
後ろに控えていた太宰はゆらりゆらりとAに近づくと両手を前に出す
「Aちゃん・・・戻ってくるんだ」
その声を遮るようにAは叫び笑い続ける
然し、先程のように動き回ってはいない
そんな彼女の額に触れる
「異能力、人間失格！！」
辺り一面が青い光に包まれる
Aは目を白黒させている
「中也っ！！」
高く跳躍していた中也はAの後ろに降り、首に強い衝撃を与える
事切れた様にAは前方に倒れる
太宰はAを受け止めようとしたが
中也がAの腕を引き、自分の方に倒れさせる
Aはそのまま中也の胸の中には倒れる形となった
「別に捕って食べたりするわけじゃないんだからそんな焦らなくてもいいゆじゃないの？」
太宰の呆れたといった態度を一向に気にせず、Aを抱き締める
「そんなに大事ならさっさと手の中にいれちゃえばいいのに」
「うるせぇ」
Aを横抱きにして、中也は太宰を一瞥せずに路地裏えと消えていった
空には美しい月が夜の横浜を照らしていた
横浜を守る双つの黒により、横浜の災いは払われたかのように見える
然し、此れはさらなる災いの兆し
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作者名：クロス | 作成日時：2018年11月25日 2時
