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Noside




足元すら見えない程に暗い、夜の路地裏




然し、太宰や敦の目の前は烈火の如く炎が立ち上る




彼等の反対側には目の焦点が合っていない少女が高笑いをし乍、新しい爆発を起こしている




「ほう・・此れは予想以上だ」




太宰は驚愕していた




隣の敦は呑気な太宰に口をぱくぱくさせている




「だ、太宰さん!!ど、どうするんですか!?」




周り一体は炎に包まれている




然し、炎はAの異能なので太宰にも太宰の服を掴んでいる敦にも炎は届かない




二人の後ろだけが炎がない状態だ




「敦君、君はとにかくこの路地を抜けて探偵社に行ってくれ。恐らく誰かいるはずだ」





太宰の声は低く、事の深刻さが伺える




「はい!!」




敦は太宰の服を離し探偵社まで走る




其れから太宰はその背を見送ると彼女に向き直る




「さて、今夜は忙しくなりそうだね・・・Aちゃん」




Aは笑いながら太宰に近づいてくる





その目は真っ赤になっている




彼女の耳には誰の言葉も届かないだろう





尊敬し、憧れ、恋心を抱いている相手の声さえも・・・




「Aっ!!」

双黒→←女の人



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作者名:クロス | 作成日時:2018年11月25日 2時

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