エラーが発生しました。【灰谷竜胆】

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朝か






「ん…」






頬に擦れるクッションと何やら騒がしい外の音

暖かい心地が惜しくて、いつの間にかけられたブランケットから出たくない









「あ？」








ブーッとスマホが振動して、


寝転びながら目をやれば





光るディスプレイにアイツが満面の笑みでうつっていた









ああ







かわいいな









「…………………は、」








スマホを手に取ればアイツの写真の上に通知が届いていた





一分前






誰だと送り主を見れば目眩がするほどの衝撃を受けた








「A…？」









は、え





なん




なんで







震える指で、Aのプロフをタップしようとしたけど、それはぴたりと止まった











「…わすれて？……」











Aごめん、忘れて










は、え？




なに、何を忘れて？










どうしたんだよ｜ 送信










文字を打ち込んで、はっと気づく

















あーそうだ















関わったら、ダメなんだ













「…くそ」











震える指を拳の中にしまい込んで押さえつけた



手と心が、痛かった














「なんでブロックしてねえんだよ」











ブロックしとけよ










なんて。



















ああ、でも










連絡してくれて、ありがとな












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