本当の彼女 ー沖田side ページ42
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わかりやすい煽りに乗っても
結局何も出来ずに
―――何故か俺が押し倒されていた。
A「ふふ、私も一度やってみたかったんだ」
沖田「ッ!」
状況を掴む前に、俺の首には
既に鎖のついた首輪が付けられていた。
鎖を持つのは無論、A。
…は?
なんだこれ
いつもと、反対?
A「ふふ、楽しいね、これ」
沖田「…ッ…が…ッ!」
鎖を引かれ、苦しくなり、倒れ込む。
Aは、楽しそうに見ていた。
…首輪、こんな、くるしい…のか…?
A「ねぇ、苦しい?苦しいよねぇ
やってる方はやられてる苦しみわからないよね?」
沖田「ゲホッゲホッ…!」
鎖が緩まり、息を整える。
Aが、いつもと違う。
A「私もアレ、やりたいなぁ?」
そう言うとAは息も整えきれない俺の
―――隊服の上だけを脱がせてきた。
沖田「な、何する気でィ」
A「うん?背中に大きくAって書くの」
沖田「な!?…ッがは…ッ」
また鎖が引かれる。
抵抗する前に腹を蹴られ蹲る。
すぐに立てずに顔だけでもAの方へ向くと
Aの手元には、―――小刀。
A「私はやったのに
総悟がやらないのはズルイよね?」
鎖が引かれたまま、背中に、刀の冷たい感触。
そして――――――。
沖田「…ッ!!…ッぅああ…ッ!!」
.
背中が、痛い。
それは、俺がAにやった事。
A「うーんと、この後総悟は…」
沖田「…っ、ひ…っ!?」
それは、背中が舐められる感覚。
突然の事に変な声が出る。
A「ふふ、舐められた途端
感じるなんて総悟は変態なんだね」
沖田「今のは驚いた声だろィ…!」
A「うーん」
沖「…?ガッは…!!」
A「何か言った?傷を舐められて
卑しい声を出しちゃう変態雄豚くん?」
沖「ッ!!」
口の端に着いた俺の血を舐め取るように
舌なめずりをするその表情に悪寒が走った。
俺は、こう見えていたのか。
最初は、これは、今までの仕返しだろうか。
なんで、今になって。
そう思ったが、違う。
A「総悟」
沖「…っん…っ」
ああ。散々痛め付けてきた後の
優しいキスは、ズルイ。
A「ん、は…。…ふふ、満足した!」
コイツ、
本気で楽しんでやがった。
これが本当の彼女か、それとも
A「一生残りそうだね?」
沖田「ッ」
俺が作り出してしまったのか。
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最初から遠くない未来の話
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由麻(プロフ) - Omayuさん» おっと、本編から適当に名前を入れてコピーしてきたのがバレてしまった笑名前は気づく限り直してみました!読んでいただきありがとうございます (2017年9月23日 1時) (レス) id: 56f9823bdb (このIDを非表示/違反報告)
Omayu(プロフ) - ちょくちょく夢主ちゃんのお名前が「かな」になってますよ!とても面白いです!是非他の作品も見させていただきますっ! (2017年6月27日 20時) (レス) id: fa9ac44873 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:由麻 x他1人 | 作成日時:2016年5月12日 1時