【銀魂】空から女の子が降ってきました。

第八訓 ページ10

入隊して間もなく。






近藤「いいかい？Aちゃんは美人だから色々狙われやすい。何かあったら逃げるんだぞ？総悟に守ってもらいなさい」



土方「近藤さん心配し過ぎだ…オイ、サボるなよ」






今日は初めて見廻りに行く日。


制服を着て沖田君と一緒に行く事になった。まあ見廻りなんてダルいのだけど…仕事だし仕方ない。






『……はーい』



沖田「うーす。行ってきやす」






因みに返事をしたが、バリバリサボるつもりである。







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＿＿＿＿＿＿団子屋。







『其処の美しいお嬢さん…どうか私と心、』



沖田「はい娘さんにちょっかいかけてねーで座りやすぜ。すみません、みたらし二本。支払いはこの人に付けといて下せェ」



『ぐえっ！！』






看板娘さんに心中を迫ろうとしたら襟を引っ張られ席に座らされた。


……………生意気である。


因みに沖田君が団子を食べている間、私はそれを見つめていた。






沖田「…ジッとこっち見てどうしたんですかィ？見惚れてやした？それとも団子目当て？あげませんよ」



『いや針の様な形状をした物で眉間を上手く突くと安楽死出来るらしいんだけど…串でいけるかな？』



沖田「うっわ金輪際俺の前で団子食わねぇで下せぇ」






うわぁ……とでも言った感じで沖田君が見てくる。失礼な。こちとら趣味に没頭しているだけだよ。






『長すぎるかな？いや脆いかも…』






ブツブツ言っていると隣からはぁぁー、という溜め息が。やだぁ辛気臭いったらないわ。






『何だい、溜め息なんて着いて。幸せが逃げて行ってしま、むぐっっ』






すると、急に口の中に何かが突っ込まれた。

……と、同時に広がるみたらしの味。おそらく彼の食べ掛けの団子を食べさせられたのだ。






『……くれないんじゃなかったの？』



沖田「別に。さっきその団子に虫が止まったんで、今要らなくなったんでさァ」



『……ふーん』






虫、ねぇ。暖かくなってきた今日この頃だが……まだまだ寒い。こんな季節じゃ虫なぞ飛んでるわけないんだけど。










『…………それはまた、働き者の虫も居る様だ』



沖田「……食事中に隣で自 殺の話されるとか、溜まったモンじゃねえや」



『あはっ、それはごめんよ』










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