二学期 ページ38
二学期
「おはようございます」
薫「！おはよ！！Aちゃん…！相変わらず可愛いね！！」
「ありがとうございます……ところで、どうして泉はイライラしているんですか？」
泉「なんで暑い中アイドルが体育祭なんてっ…」
「あぁ…そういえばそろそろ体育祭でしたね…？私は楽しみですけど」
泉「あんたは運動神経いいからねぇ…」
「泉も十分いいと思いますけどね」
泉「嫌味に聞こえるからやめてくれるぅ！？」
「敬人、私、障害物競争に出たいんですけど…いいですか？」
敬人「ん？ああ…朱桜も障害物競争に出るようだからな、弓道部の意地を見せてこい」
「弓道とあんまり関係ないですけどね…あはは」
真緒「あの〜…Aいます？」
「！ま〜くん！！どうしたんですか？」
真緒「悪りぃ…体操服貸してくんね？今回A組と合同だから借りる相手がいなくて…」
「良いですよ、私も昼からあるのでお昼ご飯の時に返してくれたら」
泉「ちょっとぉ！？Aの体操服をこいつが着るわけ！？」
「？はい、何か問題でも…？」
真緒「弟っすよ？俺」
泉「うっ……」
敬人「…はぁ……衣更、俺のを使え」
真緒「えっ良いんすか？」
敬人「ああ」
真緒「ありがとうございます！それじゃ」
「…むぅ……せっかく私を頼ってくれたのに」
薫「あはは、ほっぺ膨らませて可愛い…！でもAちゃん、弟くんとは言え、一応彼も男の子なんだから気をつけなきゃ」
「……？よくわかりませんね、何に気をつけるんです？」
薫「あ…あはは……」
「……でも、“本当の弟”…ではないですけど」ボソッ
真緒「……」
【弟っすよ？俺】
真緒「…はぁぁぁあ……自分で自分の首をしめてるなぁ……」
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作者名：Kananan | 作成日時：2017年12月28日 18時
