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「ここは客人ももてなせないのか。」



暴牛の共有スペースでソファに偉そうにして構えるのは銀翼の大鷲団団長 ノゼル・シルヴァだ。突然やって来て何だその態度はと思いながら何か無いかと考える。


「あ、お酒あるよ。」
「好かない。」
「それじゃあ…ウチはもう水しか出せないよ。」
「私に水道水を飲めと。」
「お湯にもできるけど。」
「私に白湯を飲めと。」



わざとらしい溜息を吐いてどっかりとカウンターに座った。この微妙な距離感が縮まる事は無いだろう。そもそも何しに来たのだ。シルヴァ家の長男にして、水銀魔法の使い手。なるほど、その属性はこの男を表すに相応しい。「お茶は?」と尋ねれば「好かない」と返す。その顔は相も変わらず無愛想だ。



「茶はまだか。」
「あんた数秒前何つったよ。」



のそのそと立ち上がりながら、面倒そうにカウンターを漁る。いつもの騒がしさが無いから余計にこの空間は気まずい。だが、ここにノエルがいないのは正解だったかもしれない。



「出せる茶が無かったらどうするつもりだったんすかー?」
「出されるまで待とう。」
「帰れよ。」
「帰らない。」



ああ言えばこう言い、そう言えばどう言う。どういう訳かこの男とは口を開けば嫌味をぶつけ合うのだ。じゃれ合いとも喧嘩ともつかないこの関係に名を付けるなら何が合うだろう。きっとこの世のどの関係にも当てはまらないんだろうな。



「団長なら出かけてっけど?」



この男が、こんな場所へ訪れるとしたら同じ団長であるヤミに用事があったとしか思えない。返事は無いが無言を貫くという事はAの予想は外れてはいないだろう。そのヤミがいないのだから帰れば良いのにここに居座り続けやがるノゼルをAは面倒そうに睨んでやった。

ガサゴソと棚を漁る音だけが聞こえる。コミュニケーション能力皆無のゴードンでもいい。誰かここにいて欲しかった。ボソボソと喋る彼の言葉は耳の良いAにしか聞こえない。「あ、」と、Aの棚を漁っていた手がふと止まる。



「もしかして、ノエルの様子聞きに来たとか…?」

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マリイ - はなぼーさん» ありがとうございますユウカ様の小説一つも無くてレオポルド、アスタ、ラック、マグナ (ライア)好きだけど1番はユウカ様 FTとブラクロの中で (2022年8月4日 14時) (レス) @page47 id: 70be676ed1 (このIDを非表示/違反報告)
はなぼー(プロフ) - マリイさん» リクエストありがとうございます!作品一つ作るのは難しそうなので、ユウカとのお話をどこかで挟もうと思います! (2022年8月1日 21時) (レス) id: 603a42e081 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - ユウカ・スズキの小説も書いて欲しいです ユウカ好きなのでラミアスケイルの (2022年7月29日 20時) (レス) id: 70be676ed1 (このIDを非表示/違反報告)
はなぼー(プロフ) - ミトさん» コメントありがとうございます!長らく更新出来ていませんでしたが、ちまちまと再開致します! (2022年7月11日 11時) (レス) id: 603a42e081 (このIDを非表示/違反報告)
ミト - ブラクロに再熱して夢小説探してたら面白いの見つけた…続きを楽しみにしてます! (2022年6月11日 1時) (レス) @page39 id: 54bc55279d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はなぼー | 作成日時:2022年3月3日 18時

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