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たまたま立ち寄ったソッシ村での戦い。拘束した相手は体内に魔道具を仕込んでおり自害した為、彼らの目的も何も分からず一件は幕を閉じた。一つ、気がかりなのは、Aが耳にした会話だ。魔法騎士団が来るとは聞いていない、という会話は不自然であった。

して現在。行きより人数を一人増やしてマグナの相箒は空を飛ぶ。魔力が無い訳でも、コントロール出来ない訳でもないAが何故自分で飛んで行かないのかと疑問に思ったが、箒の一番後ろで顔を青くし、上半身を折り曲げる様にして箒に引っかかるAを見て納得した。

曰く、ドラゴンの視覚と人間の三半規管のズレで乗り物酔いしてしまうらしい。戦闘では頼りになり過ぎるくらいの活躍をしていたのに、この情けない姿は何だと思った事だろう。



「Aセンパーイ?大丈夫っすか?」
「……うっぷ…」
「ちょっと、ここで吐かないでよ?」
「……うっ、今ここで限界超えそう……」

「バカ!超えんなバカ!その限界だけは超えんなバカヤロー!!」



ただでさえ豊富でないマグナの語彙が低下していくのも頷けてしまう。乗り物酔いなんて域はとうに超えている。そんなAに同情の眼差しを向けた新人二人だった。ひたすらアスタが励ましの言葉をAに送るが、静かにしてもらいたい所存である。しかし、それを口にする程の元気も余裕もなく、アスタのバカみたいに大きな声を耳にしながらアジトへ戻った。











「オマエら散々だったな!!」


アジトへ戻れば、黒の暴牛団団長 ヤミの豪快な笑い声で出迎えられた。その笑い声はあの騒動を遠い昔の様に感じさせるのだから不思議だ。

今回の件を魔法帝は認めてくれたらしく星を貰えた。暴牛では見慣れない金色の星。これでマイナス30。天下の金色とは100個差だ。そうして暴牛の共有スペースは騒がしいくらいに賑やかになる。その騒音をBGMにチャーミーが、正確にはチャーミーの魔法の羊が作ってくれた料理を空になった腹に詰め込む。

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マリイ - はなぼーさん» ありがとうございますユウカ様の小説一つも無くてレオポルド、アスタ、ラック、マグナ (ライア)好きだけど1番はユウカ様 FTとブラクロの中で (2022年8月4日 14時) (レス) @page47 id: 70be676ed1 (このIDを非表示/違反報告)
はなぼー(プロフ) - マリイさん» リクエストありがとうございます!作品一つ作るのは難しそうなので、ユウカとのお話をどこかで挟もうと思います! (2022年8月1日 21時) (レス) id: 603a42e081 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - ユウカ・スズキの小説も書いて欲しいです ユウカ好きなのでラミアスケイルの (2022年7月29日 20時) (レス) id: 70be676ed1 (このIDを非表示/違反報告)
はなぼー(プロフ) - ミトさん» コメントありがとうございます!長らく更新出来ていませんでしたが、ちまちまと再開致します! (2022年7月11日 11時) (レス) id: 603a42e081 (このIDを非表示/違反報告)
ミト - ブラクロに再熱して夢小説探してたら面白いの見つけた…続きを楽しみにしてます! (2022年6月11日 1時) (レス) @page39 id: 54bc55279d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はなぼー | 作成日時:2022年3月3日 18時

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