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アスタ達が洞窟に来た時には戦いは終わっていた。雄叫びを上げながら来たアスタにAは振り返る。
｢テメェ、終わってんなら何でマリーを連れて来ねェ。｣
｢えぇ〜…そんな理不尽に怒られる事ある？｣
第一、連れて帰ったら帰ったで｢勝手にマリーに触るな｣と怒られる未来が見える。どちらにしろ怒られるのだから他の子供達と一緒にいた方がいい。
自分がいたおかげでマリーも傷一つ付けずにいるのだから文句を言われる筋合いはない。が、マリーが殴られそうになっていたことは黙っていた方が得策だろう。
子供達を攫った狙いは何だったんだろうと、子供にかけられた魔法を解いたアスタが首を傾げた。魔力を奪う為だった様だが、理由までは知らない。そんな会話をする後ろでバロが通信魔道具で仲間を呼んだことなど知る由もなかった。それに気付いたのは間延びた女の声と魔力を感じた時だ。
現れたサリーはゴーシュの攻撃的な魔法もねじ曲げた。
アスタを捕らえたサリーだったが、テレジアの炎魔法に溶かされた。四対一と敵の分が悪い中、バロとサリーの会話がAの耳に届いた。他は気付いてないようだから、自分にしか聞こえないらしい。サリーの取り出した注射に何が起こるのかと身構える。バロの魔力が膨れ上がり、最終的には泥の異形と化した。人格は吹っ飛んだようで元に戻る様にも思えない。
子供達の声が上がる中、ゴーシュはマリーを連れてこの場を立ち去った。テレジアは泥から護りながら子供達を逃がす。
アスタの剣は効くようだから、そっちはアスタに任せようとAはサリーに視線を送った。その横でテレジアは後ろを振り返る。この場にいないゴーシュがテレジアの頭にいた。
｢ゴーシュなら戻って来るよ。大丈夫。｣
自分の心の内を見透かしたようなAの言葉に思わず間抜けな声を出して目を見開いた。その隙に自分に向けられた攻撃にテレジアは気付かない。気付いた時には遅かった。避けられないと悟ったが、痛みは一向にやって来ない。
｢余所見なんて関心ないなー。｣
今のは私のせいか、とケラケラ笑うAにテレジアは目をぱちくりさせる。
｢妹至上主義だけど、ちゃんと戻って来るよ。ゴーシュは馬鹿じゃないから、マリーに一発殴られて怒られれば嫌でも来るでしょ！｣
マリーがそうするかどうかは別として、あの子ならゴーシュに戻るよう促すことはするだろう。
｢期待しないで待ってるよ。｣
｢そこは期待しててあげてよ。｣
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マリイ - はなぼーさん» ありがとうございますユウカ様の小説一つも無くてレオポルド、アスタ、ラック、マグナ (ライア)好きだけど1番はユウカ様 FTとブラクロの中で (2022年8月4日 14時) (
レス) @page47 id: 70be676ed1 (このIDを非表示/違反報告)
はなぼー(プロフ) - マリイさん» リクエストありがとうございます！作品一つ作るのは難しそうなので、ユウカとのお話をどこかで挟もうと思います！ (2022年8月1日 21時) (レス) id: 603a42e081 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - ユウカ・スズキの小説も書いて欲しいです ユウカ好きなのでラミアスケイルの (2022年7月29日 20時) (レス) id: 70be676ed1 (このIDを非表示/違反報告)
はなぼー(プロフ) - ミトさん» コメントありがとうございます！長らく更新出来ていませんでしたが、ちまちまと再開致します！ (2022年7月11日 11時) (レス) id: 603a42e081 (このIDを非表示/違反報告)
ミト - ブラクロに再熱して夢小説探してたら面白いの見つけた…続きを楽しみにしてます！ (2022年6月11日 1時) (レス) @page39 id: 54bc55279d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はなぼー | 作成日時：2022年3月3日 18時
