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「あぁ、ノエルもミモザもアスタにホの字だもんね。」


背後で聞こえたAの言葉にノエルは狼狽えた。分かりやすいノエルの反応にAはケラケラ笑う。この前の合コンでアスタがレベッカとかいう女と良い雰囲気になったらしい。今日はそのレベッカとやらの家に遊びに行く日だと。それに着いてこいと言われたのが数時間前。子供達と仲良くアスタを眺めてAが放った一言に誰に向けてか分からない言い訳をノエルが並べるのが現在。


「アスタ、今日泊まってくらしいよ?」


物陰から様子を見ていたAの一言にノエルは更に慌てたように顔を赤くした。


「ちょっとA!どこ行くのよ!」
「帰る。アスタ泊まってくっぽいし。」


「行くぞー」と先を歩くAの首根っこを慌てて捕まえた。最後まで付き合いなさいよという視線に苦笑いを浮かべたAはずるずるとノエルに引っ張られていく。











夜も更ける頃、空から降る雪にAは目を細めた。ただの季節外れの雪だったなら良かったが、この雪には魔力が込められている。突然雪が降るなんてどうなっているんだと騒ぐノエルを他所にAはスタスタと歩き出した。人の匂いだ。それも一人や二人じゃない。Aの後を着いて歩いたノエルも目の前の光景に首を傾げた。子供達が山へ向かって歩いていく姿に何があるんだろうとノエルが呟く。


「魔法だね。対象を操る魔法とか…」
「え?」
「ノエル、本部に連絡よろしく。」
「ちょっと!」


ノエルが止める前にAも子供達の向かう山へと走って行ってしまった。ポツンと残されたノエルは仕方ないと広い場所へ出る。確かアスタもこの街にいた筈だから合流しよう。

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マリイ - はなぼーさん» ありがとうございますユウカ様の小説一つも無くてレオポルド、アスタ、ラック、マグナ (ライア)好きだけど1番はユウカ様 FTとブラクロの中で (2022年8月4日 14時) (レス) @page47 id: 70be676ed1 (このIDを非表示/違反報告)
はなぼー(プロフ) - マリイさん» リクエストありがとうございます!作品一つ作るのは難しそうなので、ユウカとのお話をどこかで挟もうと思います! (2022年8月1日 21時) (レス) id: 603a42e081 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - ユウカ・スズキの小説も書いて欲しいです ユウカ好きなのでラミアスケイルの (2022年7月29日 20時) (レス) id: 70be676ed1 (このIDを非表示/違反報告)
はなぼー(プロフ) - ミトさん» コメントありがとうございます!長らく更新出来ていませんでしたが、ちまちまと再開致します! (2022年7月11日 11時) (レス) id: 603a42e081 (このIDを非表示/違反報告)
ミト - ブラクロに再熱して夢小説探してたら面白いの見つけた…続きを楽しみにしてます! (2022年6月11日 1時) (レス) @page39 id: 54bc55279d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はなぼー | 作成日時:2022年3月3日 18時

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