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迷宮(ダンジョン)攻略から一週間が経過した頃、彼らは騎士団本部へ報告に向かった。ただ、ラックだけは何か問題起こしそうだと言う事で、代わりにマグナとの戦闘任務を入れたらしい。王都の街並みを歩いていれば、前に見慣れた三人組を見つけた。共に迷宮(ダンジョン)攻略を行った金色と報告へ向かえば出迎えたのは現魔法帝であった。

一通りの報告を終えた時、おずおずとした様子で魔法帝に尋ねたのはアスタだった。彼と、ユノの目標である魔法帝について。どうしたら魔法帝になれるのだと真剣で、それでいて純粋な瞳を向け尋ねていた。


「オマエ達、そんな事を直接聞くのは魔法帝に失礼だろ。いいか、魔法帝とは気高い心を持ち、民からの信頼厚き者が__」
「いや、実績だよ。」


クラウスの言葉を遮ったユリウスは先ほどまでのにこやかな表情はなく、魔法帝としての威厳溢れる顔でそう告げた。プライドだけでは人は守れないし、信頼は実績の後についてくるものだ。魔法帝に求められるものは最強と言わしめる実績だ。


「そこにいるAくんなら……よく分かってるんじゃないかい?」


二人から視線を外したユリウスは後ろにいたAに目を向ける。それを追うようにしてアスタとユノも振り向いて疑問符を浮かべた。しばらく沈黙が流れてから「そーだね」と頷く。ユリウスの言う通り、プライドだけでも気持ちだけでも人を守れない事をAは痛い程知っている。その痛みを知り、彼女は登り詰めてきた。


「さてと」と話を区切ったユリウスは、この後戦攻叙勲式があるから立ち寄って行ってくれと提案し、歩き出す。各々思う事はあれど、それを口にした所で無駄だと悟っている一行はユリウスに大人しくついて行った。











式を終えた後は簡単な席を設けてあると伝えるだけ伝えてユリウス本人はどこかへ行ってしまった。空気は重く、お世辞にも楽しいとは呼べない席に、気まずい空気を纏ったのはクラウスだけではない。その中でも、アスタだけは今まで食べた事のない食事に涙を流し、歓喜した様子で食べ進める。

Aの考えが正しければだが、これはユリウスがアスタ、もっと言えば下民二人と異邦人の私を接触させたかったのだろう。

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マリイ - はなぼーさん» ありがとうございますユウカ様の小説一つも無くてレオポルド、アスタ、ラック、マグナ (ライア)好きだけど1番はユウカ様 FTとブラクロの中で (2022年8月4日 14時) (レス) @page47 id: 70be676ed1 (このIDを非表示/違反報告)
はなぼー(プロフ) - マリイさん» リクエストありがとうございます!作品一つ作るのは難しそうなので、ユウカとのお話をどこかで挟もうと思います! (2022年8月1日 21時) (レス) id: 603a42e081 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - ユウカ・スズキの小説も書いて欲しいです ユウカ好きなのでラミアスケイルの (2022年7月29日 20時) (レス) id: 70be676ed1 (このIDを非表示/違反報告)
はなぼー(プロフ) - ミトさん» コメントありがとうございます!長らく更新出来ていませんでしたが、ちまちまと再開致します! (2022年7月11日 11時) (レス) id: 603a42e081 (このIDを非表示/違反報告)
ミト - ブラクロに再熱して夢小説探してたら面白いの見つけた…続きを楽しみにしてます! (2022年6月11日 1時) (レス) @page39 id: 54bc55279d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はなぼー | 作成日時:2022年3月3日 18時

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