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その村、ソッシ村に立ち寄ったのは本当にたまたまであった。任務の帰りに感じた異変に訪れただけである。村一つを覆ってしまう霧は誰かの魔法によるもので、この村にそれだけの事が出来る者がいるとは思えないし、村の人間ならする意味も無い。この中に入れば、霧の中を彷徨うだけになるだろう。しかし、Aには関係の無い事だった。何の躊躇いも無く中へと入り、自慢の嗅覚で人のする方へと進む。
村の広場へと出た時、考えるよりも真っ先に体が動いた。一塊になって体を震わせる村人を守るかの様に立ち向かう老人目掛けて氷の塊が一直線に飛んで来ていた。Aの伸ばした手は老人の頭を掴み、そのまま下へ押すようにしてその体を倒す。氷は、彼女の魔法で溶かされ水となって降ってきた。
驚いた顔をした老人が体を起き上がらせれば、目の前に見えたのは黒い背中であった。ヒラリと揺れるローブは見覚えのある物で、その目を更に見開かせる。
｢私が来て良かったね。あのままならじっちゃん確実に死んでたよ。｣
背中越しに聞こえる若い声は頼もしかった。名前も知らない魔法騎士団員だが、自分の知り合いがいる団の団員である事に心から安堵した。
男は手元の時計に視線を落としてから、小さな氷柱を複数創り出しこちらに向けた。それらが落ちるとほぼ同時にAの口から出たブレスで砕け散る。
｢口から火を吹いた…？｣
Aを纏う黒い炎に気味の悪さを感じた。男に向けられたAの鋭い眼光に顔を隠した三人の魔道士はたじろいだ。相手は四人。この中で最も厄介そうなのは氷魔法の男だろう。
｢じっちゃん下がってて。｣
ふらりと立ち上がった老人の体を軽く後ろへ押して前に出る。通り過ぎる際に見えた横顔は不敵な笑みを浮かべており、やはり頼もしかった。地面を蹴って男との距離を一気に縮める。後ろにいた魔道士の霧魔法を防いで右手に炎を纏う。
｢黒炎竜の鉄拳！｣
その拳が当たったのは男の創り出したであろう氷の手のひらでダメージを与える事は出来なかった。続けて攻撃に移ろうとしたAだったが、すぐに後ろへ飛んでこちらに飛んで来る氷塊をブレスで砕く。
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マリイ - はなぼーさん» ありがとうございますユウカ様の小説一つも無くてレオポルド、アスタ、ラック、マグナ (ライア)好きだけど1番はユウカ様 FTとブラクロの中で (2022年8月4日 14時) (
レス) @page47 id: 70be676ed1 (このIDを非表示/違反報告)
はなぼー(プロフ) - マリイさん» リクエストありがとうございます！作品一つ作るのは難しそうなので、ユウカとのお話をどこかで挟もうと思います！ (2022年8月1日 21時) (レス) id: 603a42e081 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - ユウカ・スズキの小説も書いて欲しいです ユウカ好きなのでラミアスケイルの (2022年7月29日 20時) (レス) id: 70be676ed1 (このIDを非表示/違反報告)
はなぼー(プロフ) - ミトさん» コメントありがとうございます！長らく更新出来ていませんでしたが、ちまちまと再開致します！ (2022年7月11日 11時) (レス) id: 603a42e081 (このIDを非表示/違反報告)
ミト - ブラクロに再熱して夢小説探してたら面白いの見つけた…続きを楽しみにしてます！ (2022年6月11日 1時) (レス) @page39 id: 54bc55279d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はなぼー | 作成日時：2022年3月3日 18時
