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「ちょっと!何なのよ!?あの人!」


誰かしらの(マナ)を感知したらしいラックが一人飛び出して行ったのがほんの数秒前。勝手が過ぎるラックに思わず声を上げたノエルは至って正常な反応だろう。追わなくて良いのかと尋ねられたが、ラックが一人飛び出すのは今に始まった事でもないし、ぶっちゃけ連れ戻せる自信が無い。

個人戦を得意とするが、同時にAはラックに危うさも感じていた。一人で戦って勝つ事にこだわってる。何の理由でそうしてるかは知らないが。ポリポリと頭を掻いてAは口を開いた。



「あー、んじゃ取り敢えずラック追ってみるからここで待ってて。無理だと思ったら戻って来るから。」



二人の返事を聞く前に走り出した。Aは特別(マナ)感知が優れている訳ではないが、自慢の嗅覚を使えば仲間の元に向かうなど造作もない。ただ、単純にラックにはスピード負けする。二人がいる位置からそれなりに離れてきた。

ラックの(マナ)感知能力は恐らく貴族以上。その感知能力で何かを感じて飛んで行ったんだろう。何を感じたかなんてそんなのラックの戦闘狂が十中八九関係してる。自分達以外の誰かがここに来てるとして、その誰かは団長の言ってた非友好国の魔道士の可能性が高い。ラックの強さはよく知ってるし、大抵は返り血を浴びて帰って来る。

何より自分のスピードで先を行ったラックに追い付ける自信がない。最後のが本音だ。そう結論付けたAは走っていた足を止めて来た道を戻った。











元の場所に近付くに連れて新しい匂いが三つあるのに気付いた。一つは知った匂いだが、二つは知らない。暗がりからでも分かったローブは金色のものだった。聞こえて来る会話は星の話の様で、アスタとノエルが自信満々に自分達も星を授与されたと鼻高々に言う声が聞こえて来た。


「黒の暴牛の新人ごときがそう簡単に星を授与される訳ないだろうが。今回の任務を任されているのもおこがましい。」
「魔法帝直々に任されたっつーの!」
「また見え据えたウソを。」
「ウソじゃねぇぇぇ!!」


目の前で繰り広げられる言い合いに思わず溜息が出た。「クソしょうもねぇ」と呟いたAの声は前にいた金色の団員に聞こえていた様で、いつの間に現れたAに驚いた様子で振り返った。


「全く失礼なメガネだな。星貰ったのも魔法帝からの任務なのもマジだってば。」

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マリイ - はなぼーさん» ありがとうございますユウカ様の小説一つも無くてレオポルド、アスタ、ラック、マグナ (ライア)好きだけど1番はユウカ様 FTとブラクロの中で (2022年8月4日 14時) (レス) @page47 id: 70be676ed1 (このIDを非表示/違反報告)
はなぼー(プロフ) - マリイさん» リクエストありがとうございます!作品一つ作るのは難しそうなので、ユウカとのお話をどこかで挟もうと思います! (2022年8月1日 21時) (レス) id: 603a42e081 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - ユウカ・スズキの小説も書いて欲しいです ユウカ好きなのでラミアスケイルの (2022年7月29日 20時) (レス) id: 70be676ed1 (このIDを非表示/違反報告)
はなぼー(プロフ) - ミトさん» コメントありがとうございます!長らく更新出来ていませんでしたが、ちまちまと再開致します! (2022年7月11日 11時) (レス) id: 603a42e081 (このIDを非表示/違反報告)
ミト - ブラクロに再熱して夢小説探してたら面白いの見つけた…続きを楽しみにしてます! (2022年6月11日 1時) (レス) @page39 id: 54bc55279d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はなぼー | 作成日時:2022年3月3日 18時

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