【鬼滅の刃】鬼を愛した少女【鬼舞辻無惨】

拾弐 ページ13

目が覚めると隣に無惨様はいなかった



『そりゃそーだよなぁ鬼のトップだもんな忙しいよなぁ』



もう一度寝ようかと試みたが、お目目がぱっちり冴えてしまってもう寝れる気がしなかった



『うーんでもこの部屋何も無いしなぁ.....あ！』



そうだ。ほんとに来てくれるか試してみよう



『猗窩座！！！』



そう名を呼ぶと、猗窩座がすぐ目の前に片膝をついて現れた



猗｢はっ｣



『うわっすごいほんとに来た』



思わずうわっとか言っちゃったよ自分から呼び出したのに



猗｢なにかご用ですか｣



『うん。歌留多しよ』



猗｢そう仰られるかと思い、ここに｣



すっと懐から歌留多を取り出した猗窩座...
ねぇまって猗窩座。そのひらっひらの服のどこに歌留多しまってたの？それが気になりすぎるんだけども？



『しかもなにこれ。｢鬼歌留多｣...？』



猗｢はい｣



『もう一度言うね？ナニコレ』



猗｢無惨様がA様用にと作成されたスペシャルでゴールデンなレア歌留多です｣



『すぺしゃるでごーるでんなれあ歌留多』



その｢鬼歌留多｣と可愛い文字で書かれた箱だけを眺めていても仕方ないのでとりあえず絵札を並べてみた



『うーん絵札の個性強ｯｯ』



猗｢...｣



猗窩座黙っちゃったよ



『ねぇ猗窩座』



猗｢はい｣



『思ったんだけど歌留多って2人じゃできなくない？』



猗｢俺が読み手と取り手を同時遂行することも出来ますが｣



『でもやっぱ人数多い方が楽しいじゃん！てことで他の人も呼ぼ！』



猗｢A様がそう言うのであれば...｣



『あと猗窩座』



猗｢はい｣



『その｢様｣ってのと、敬語無しにしない？』



猗｢...そういうわけには...｣



『お願い。私がそうして欲しい』



猗｢.....................................わかった｣



承諾までの時間差がすっっっごい長かったね？
うーん、迷惑だったかな...
いやいやいや、私は対等な友達として仲良くしたいもん！！迷惑だったらごめんね猗窩座！！！



『よーし！そうと決まれば...黒死牟さん！玉壺さん！半天狗さん！堕姫お姉ちゃん！妓夫太郎お兄ちゃん！』

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