猫のこと ページ12
Aside
[ニャー]
さ「あ、そいつ」
『うん、まだ名前決めれてないんだよね。よっこいせ』
膝に乗っけると膝を丸めてのんびりし始める
さ「Aのがいいと思うんだよな…」
さとみは肩肘を付きながら猫を見つめてそういった
『と、言いますと…?』
さ「やっぱ拾ったのはAだし、その子も名前を出し合って決められるよりAに決めてほしいんじゃねぇか…?」
僕に…
『僕いい名前付けてあげられるかな』
さ「シンプルなのでもいいと思うぜ?俺の家にも猫二匹と犬一匹いるし」
『シンプル…』
[ニャー]
この子の名前か…
敢えてシンプルに行くべきか…
お花の名前とかにしたいけど、でもんんん
女の子なんだよなぁ…
『レイ…どう、かな』
さ「レイ?」
『うん、レイ』
猫は膝から降りるとさとみの方へ向かった
さ「お、なんだ?よいしょ、」
さとみは猫を持ち上げ膝に乗せると
さ「お前の名前レイだぞ〜、良かったな〜名前つけてもらって、よーしよしよしよし」
撫でながら笑顔を見せるさとみ
何だか安心する様な笑顔だった
さ「つーかもうこんな時間なのな…俺そろそろおいとまするわ」
残ったお茶を飲み干し「ありがと」と言い玄関へ向かう
『大丈夫?』
さ「ああ、さっきよりは暑さ無くなったろ、大丈夫大丈夫」
『帰り、熱中症気を付けて』
さ「お前もな、クーラーが効いた所こそ熱中症かかりやすいんだからな、水飲めよ、」
『うん。さとみも』
さ「おうよ、じゃあな〜レイ」
さ「じゃ!ありがとな、また明日学校で!」
『うん…!』
[バタン]
さとみが帰った後で、少し僕も笑顔になったのは
また別の話。
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作者名:黒凛蝶 | 作成日時:2019年12月29日 21時