【黄瀬涼太】男嫌いなあたしが恋をする。4th

男嫌い 86 ページ11

黄瀬side.




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は？





今なんて言った？



俺のために作ったチョコを

別に男子に渡した？





ホワイトデーがどうとか

そんなん嘘だろ





さっきから目を合わせずに

少し怒り口調に話すAからするに



渡すに渡せなかったんだろう。







帰ろうとするAの腕を掴む





「……なに？」



「何で俺に 渡してくれなかったんスか？

ホワイトデーとか本当は関係ないっスよね？




ごめん、俺が渡せないような空気作ったから」






Aは何も言わず下を向いている


逃げようとする腕の力は消えていた






「A？」









そっと頬に手を添えて

覗き込んだAの顔は




涙でいっぱいだった。





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