【おそ松さん】六つ子の姉は...

松野家の日常(26) ページ30

おそ「つかもうじゃんけんとか良くね？やっぱ俺兄ちゃんだからさ。俺が先なのが普通だと思うんだけど」

突然じゃんけんを放り出し、ニヤニヤしながらトド松にそう告げたおそ松。
それを聞いて少しイラっとしたのか、今度はトド松が挑発するようにこう言う。

トド「え〜？弟に優しく譲るのが兄ってもんなんじゃないの？」

そう言ってスマホを片手に嘲笑するトド松。

年中の二人とAは、やはりそれを見ながら「似たやつが残るとめんどくさいな」と思っていた。

おそ「いや、弟なら兄ちゃんに譲るべきだろ！？年上を敬え！」

トド「はぁ？何言ってんの？兄なら弟に譲って、先に行けよ、な？とか！逆に背中を押す側なんじゃないの！！」

おそ「背中押すって何だよ！？」

『確かに』

そう言われればその通りだ。
姉とのデートにこんな喧嘩までして、最後に相手の背中を押すのは意味がわからない。

トド「うっ…」

チョロ「いやもう良いからじゃんけんしろよめんどくさい。」

おそ「…そうだな」

トド「負けないもん！」

おそ「最初はぐー！」

トド「じゃんけん」

「「ぽいっ」」

トド「勝ったぁああぁあ！！」

おそ「負けたぁああぁあ…」

十四「ドンマイおそ松兄さん！」

『やっと決まった』

トド「じゃ、場所は決めとくね！僕出掛けて来る〜♪」

落ち込むおそ松を横目に、トド松はさっさと出掛けて行ってしまった。
おそ松はずっと「うぉおお…何でだぁあ…」と唸っているのだが。

『さて、じゃあおそ松も何処に行くか決めといてね。』

そう言って、Aはおそ松の肩を優しく叩いた。
慰めの気持ちも込めて。

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