第11話 ページ13
〜図書室〜
クロウリー「やはり、ない
世界地図どころか、有史以来どこにも貴方達の出身地の名前は見当たりません」
『(やっぱりないか…)』
クロウリー「貴方達、本当にそこから来たんですか?
嘘をついているんじゃないでしょうね?」
クロウリーさんは見つからないからと私たちを疑ってきたが
『こんな下らない嘘をつく理由はありません』
クロウリー「……こうなってくると貴方達がなんらかのトラブルで別の惑星……あるいは異世界から招集された可能性が出てきましたね」
ユウ「異世界!?」
クロウリー「貴方達、ここへ来るときに持っていたものなどは?
身分証明になるような、魔導車免許証とか靴の片方とか……」
ユウ「見たまんま手ぶらです」
『私はスマホがありました』
ユウ「え!?」
『ですが写真や連絡先などのものは全て消えています』
これでは役に立つ情報はないだろう
クロウリー「困りましたねぇ
魔法を使えない者をこの学園に置いておくわけにはいかない
しかし保護者に連絡もつかない無一文の若者を放り出すのは教育者として非常に胸が痛みます。私、優しいので。」
『(何故最後に余計な一言をつけるのだろう…)』
クロウリー「う〜ん………そうだ!
学園内に今は使われていない建物があります
昔、寮として使われていた建物なので掃除すれば寝泊まりぐらいはできるはずです
そこであれば、しばらく宿として貸し出して差し上げましょう
その間に貴方達が元いた場所に帰れる方法を探るのです。
あ〜なんて優しいんでしょう、私!
教育者の鏡ですね」
『……』
クロウリー「では善は急げです。寮へ向かいましょう
少し古いですが、
そしてその建物に着いたが…
『これは……』
失礼だが廃墟と間違えられても…
もはや廃墟ギリギリの建物だ
ユウ「趣がありすぎる」
クロウリー「そうでしょう、そうでしょう。
さあ中へどうぞ」
入って大丈夫なのか?
オンボロ寮〜談話室〜
クロウリー「ここであればとりあえず雨風は凌げるはずです
私は調べ物に戻りますので適当に過ごしていてください
学園内はウロウロしないように!では!」
クロウリーさんは帰ってしまい
私とユウだけになった
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作者名:ねこ大好き x他2人 | 作成日時:2020年6月27日 13時