検索窓
今日:4 hit、昨日:11 hit、合計:670,818 hit

第11話 ページ13

〜図書室〜


クロウリー「やはり、ない
世界地図どころか、有史以来どこにも貴方達の出身地の名前は見当たりません」

『(やっぱりないか…)』

クロウリー「貴方達、本当にそこから来たんですか?
嘘をついているんじゃないでしょうね?」


クロウリーさんは見つからないからと私たちを疑ってきたが


『こんな下らない嘘をつく理由はありません』

クロウリー「……こうなってくると貴方達がなんらかのトラブルで別の惑星……あるいは異世界から招集された可能性が出てきましたね」

ユウ「異世界!?」

クロウリー「貴方達、ここへ来るときに持っていたものなどは?
身分証明になるような、魔導車免許証とか靴の片方とか……」

ユウ「見たまんま手ぶらです」

『私はスマホがありました』

ユウ「え!?」

『ですが写真や連絡先などのものは全て消えています』


これでは役に立つ情報はないだろう


クロウリー「困りましたねぇ
魔法を使えない者をこの学園に置いておくわけにはいかない

しかし保護者に連絡もつかない無一文の若者を放り出すのは教育者として非常に胸が痛みます。私、優しいので。」

『(何故最後に余計な一言をつけるのだろう…)』

クロウリー「う〜ん………そうだ!
学園内に今は使われていない建物があります
昔、寮として使われていた建物なので掃除すれば寝泊まりぐらいはできるはずです

そこであれば、しばらく宿として貸し出して差し上げましょう
その間に貴方達が元いた場所に帰れる方法を探るのです。
あ〜なんて優しいんでしょう、私!
教育者の鏡ですね」

『……』

クロウリー「では善は急げです。寮へ向かいましょう
少し古いですが、(おもむき)のある建物ですよ」





そしてその建物に着いたが…


『これは……』


失礼だが廃墟と間違えられても…
もはや廃墟ギリギリの建物だ


ユウ「趣がありすぎる」

クロウリー「そうでしょう、そうでしょう。
さあ中へどうぞ」


入って大丈夫なのか?



オンボロ寮〜談話室〜


クロウリー「ここであればとりあえず雨風は凌げるはずです
私は調べ物に戻りますので適当に過ごしていてください
学園内はウロウロしないように!では!」


クロウリーさんは帰ってしまい
私とユウだけになった

第12話→←第10話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (158 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
523人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ねこ大好き x他2人 | 作成日時:2020年6月27日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。