View of blind【ONEPIECE】 (ページ18)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:60,214 hit

15話〜スピリット島編〜ページ18

　
　
　
『次の島はどんなところなの？』

ﾛﾋﾞﾝ「ここから近いのはおそらくスピリット島ね。別名“精霊の棲家”よ。あらゆる種の精霊と人間が共存して暮らしているの」

『…それっていろいろ大丈夫なのかな』

ﾛﾋﾞﾝ「いい関係を築いているって本で読んだわ。実際、書いたのは人間だからなんとも言えないわね」

ﾅﾐ「ログがちゃんと貯まってないから辿り着けるか不安だわ…」

ｻﾝｼﾞ「んナミさぁ〜ん、ロビンちゅわ〜ん♡お茶が入りました〜♡」

昨夜このメロリン…？状態になったサンジくんの声を聞いて驚いたけれど、別に小さい頃もそんな感じだった気がして深く気に留めていなかった。

メイドに可愛い可愛いと少し顔を赤くしていたのを思い出して口角が上がる。

ｻﾝｼﾞ「Aも何か飲むか……って、何笑ってんだよ」

『ううん。変わらないな、と思って』

ﾅﾐ「え、サンジくんって昔からこんな感じだったの！？」

『ここまでではなかったかな』

なんというか…成長して余計に女性への耐性がなくなったような。
普通は慣れるものだと思うけど。

サンジくんに紅茶をリクエストして、コツコツと杖の先で椅子とテーブルの位置を確認する。
1番近くにあった椅子に座ろうとすると、「こっちに来て」とナミさんに手を引かれた。

『ありがとうナミさん』

ﾅﾐ「お安い御用よ」

サンジくんが淹れてくれた紅茶とクッキーを口にしながら思う。
うちの料理長よりやっぱり美味しいと。
経験の差、ではないよなぁ…

ﾙﾌｨ「おーい！島が見えたぞ！！」

よく響いた船長の声に皆立ち上がる。
ハシゴを上って甲板に顔を出すと、先に上がっていたサンジくんが引き上げてくれた。

ｻﾝｼﾞ「さすがに上りきれねェだろ？」

『うん。助かったよ』

ｻﾝｼﾞ「お前ちゃんと食ってたか？軽すぎる」

『少食なんだ』

まぁ、君が作ってくれていたご飯は残すこともなく食べていたけど。

ｻﾝｼﾞ「これからはたらふく食わせてやるよ」

『ふふ、ありがとう』

ｳｿｯﾌﾟ「…お前らデキてる？」

「『ん？いや』」

サンジくんは女の子一筋だから。ないない。

ｳｿｯﾌﾟ「おれは別に構わねぇぞ？正直に言ってみろ！」

ｻﾝｼﾞ「違うっつってんだろうが！！！」

ウソップくんはサンジくんに蹴り飛ばされた。
…痛そう。

ﾙﾌｨ「ようし！待ってろよスピリット島！！！」

ルフィくんの声はサニー号の中に響き渡った。

　