鬼ごっこ ページ42
『こちら06。どうぞ』
「こちら01。施設No.54通り向かいの楼閣から狙撃された。08と09に狙撃手の身分の特定をするように連絡しろ。06と07は窓から狙撃されぬように動いておけ。狙撃されたのはお前らの部屋の丁度上だ」
『こちら06。狙撃手を目視。座標は――』
同じ宿泊亭に部下を配置しておいてよかった。
私の優秀な部下により狙撃手の正確な座標を出せたが、狙撃手は直ぐにその場を離れた。私は織田作さんに着いていき、階段から飛び降りる等、身体能力を極限まで活かし外へ出た。途中何人か宿泊亭の客を突き飛ばして行ったが、その中に『桜桃』のメンバーも居た気がする。後で菓子折を持って謝ろう。
織田作さんは携帯を取り出し、太宰さんに連絡をしていた。織田作さんは感謝の意を伝えつつ電話を切った。
そこで暫く走った後、襤褸を纏った者を見付けた。狙撃手だ。
男はナイフを取り出し襲ってきたが、今のところの狙いは織田作さんに向かっている。私のことは、織田作さんに隠れていたこともあったのか目視されなかった。だからといって下手に私が手出しすると流れ弾等で危ないので、後方に待機した。
織田作さんの異能を予定外の事で無駄遣いさせるよりか――
「織田作! 屈め!」
――
太宰さんの声がした後、閃光と爆音が目と耳を殺さんばかりに飛んできた。私は耳を塞いでいても劈くように響く轟音と男二人の短い悲鳴に不快感を覚え、小さく舌打ちした。
絵に描いたような血煙が目の前にあった。錆びた鉄のような臭いが鼻の奥にツンと来た後、じっとりと染み付いた。
「君は全く困った男だなあ織田作。君がその気になれば、こいつらなんかひと呼吸のあいだに殺せるだろうに」
この世界に来てから嫌という程聞いた声がさぞ楽しそうに踊っていた。
「殺したのか?」
「うん。生け捕りにして情報を引き出そうとしても無駄だからね。何しろ奥歯に仕込んだ毒薬の味が大好きでたまらない連中なんだ」
織田作さんは答えなかった。
「判ってるよ。そういう意味で云ったんじゃ無いんだろう? けどね織田作、相手は戦闘の
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サングリア - いえのきあさん» 判りました!定期考査頑張って下さい。私も今日から考査です…(´-ω-`) (2018年11月27日 7時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)
いえのきあ(プロフ) - サングリアさん» ありがとうございます!今はテストや課題があってなかなか更新できませんが頑張ります!終わりのセラフもテスト終わったらぼちぼち買うので、お待ちくださいませ! (2018年11月26日 22時) (レス) id: 75f23159f6 (このIDを非表示/違反報告)
サングリア - 黒の時代…更新頑張って下さい! (2018年11月26日 16時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)
サングリア - 長くてすみません…(´-ω-`)出来たら2つ宜しくお願いします!更新頑張って下さい (2018年11月24日 7時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)
サングリア - クルル、クローリーなどの上位吸血鬼に気に入られて心配される。吸血鬼にしようとしている。渚は四鎌童子、アシェラに出会い、話をしたことがある。四鎌童子と一緒に3年間行動した。渚はその事を覚えていない。かなり謎に包まれた渚の過去 (2018年11月24日 7時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夢秋 | 作成日時:2018年2月10日 2時