八十九話という名の【渋谷事変】 ページ41
重なったイレギュラーによる術式の暴走。
今、甚爾さんは器が壊れるまで本能のまま戦い続ける殺戮人形と化した。
そしてその矛先は多分……
そう思っていると甚爾さんは陀艮に向かっていく。
陀艮は甚爾さんに呪力が感じられないため、不審がっているが此方としては好都合。
陀艮を甚爾さんに祓ってもらう。
そこからは甚爾さんの猛攻で圧倒的な強さを見せつけた。
真希さんも驚いていた。
真希「ジジィ誰だアレは｣
直毘人「…フンッ亡霊だ｣
直毘人さんの言い方が気に食わないが実際にそうなので黙っておく。
私達は甚爾さんが1人で陀艮を祓い終えるのを待っていた。
すると領域が消え、駅の構内に立っていた。
『……っ、流石甚爾さん、』
陀艮が祓われた今、この中で1番強いのは私。
普段の甚爾さんに加え、特級呪具も持っているのだから怖いこと極まりない。
するといつの間にか恵と一緒に外に出されていた。
それと同時に駅の構内からさっきよりも強い呪霊の気配が。
『茈赫・影分身、影雷神！』
影分身を影雷神で七海さん達の元へ送り、ひとまず落ち着く。
『恵、この人に勝つイメージをするんだ。
とにかく急所ははず──』
恵と話している間に甚爾さんに襲われる。
それを何とか腕で防ぎつつ蹴りを入れるが止められ、壁に放り投げられた。
『ガハッ！』
打ち付けられた壁に手を付きながら立つと、背筋に寒気が走る。
……宿儺の指の気配！！誰かが解放させたんだ！
尚更急がなければと思うと同時に激痛が走る。
どうやらさっきの甚爾さんの攻撃により打ち付けられた衝撃で肩がやられたらしい。
しかしどういう訳か今度は恵の方へ行く甚爾さん。
恵は脱兎を使用し、何とか応戦している。
このままじゃ不味いと思っていると甚爾さんの動きが止まり、段々と此方へ近づいてきた。
急いで構えるが意味は無いだろう。
ここまでか、と思うと同時に引き寄せられる。
『え、？』
甚爾「A。悪かったな、｣
そう言って私の肩に触れる。
『記憶、戻ったんですか？』
その問いには答えることは無かったが表情は本物の甚爾さんだった。
甚爾さんは私を離し、恵の方へ向く。
甚爾「オマエ名前は｣
いきなりの質問に戸惑う恵だが、伏黒──と苗字を言った。
その名前を聞いた甚爾さんは 「良かったな｣ と自分の頭に游雲を刺す。
九十話という名の【渋谷事変】→←八十八話という名の【渋谷事変】
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 509人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くーく812(プロフ) - プスメラさん» 初めまして、コメントありがとうございます！ 今の所、この小説のオチは未定ですが、五条悟オチにしようと考えております (2021年2月2日 17時) (
レス) id: a492753dce (このIDを非表示/違反報告)
プスメラ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか？お願いいたします。続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年1月25日 14時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くーく812 | 作成日時：2020年4月27日 17時
