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質素な白い部屋。
木のドア、そしてその上にパネルがある。
しかし木というのはどうやら柄だけらしく、叩けば金属特有の固く、少し響く音がした。リセドリを見る限り、刃を突き刺そうとしてみても傷一つつかなかったので相当頑丈な素材でできているに違いない。
室内にはベッドや机、椅子があった。何故か照明は一つも見当たらないが、それでいて明るいのだから不気味だ。
部屋全体が淡く発光でもしているのだろうか。
シャタドはドアを開ける事に飽きたらしいリセドリに声をかけて、一旦簡単な自己紹介をすることにした。ダークは相変わらず部屋の隅にいた。
「僕はDream。まあDreamとはっきり分けるためなんだろうけど、よくShattered Dreamとか、長いからシャタドって呼ばれてる。我ながら砕けた夢なんて縁起悪くない?」
全身と片目を黒い泥に隠され、触手を蠢かせるDreamはそう言った。
「…Dreamだよ、僕も。今はDarknessと呼ばれているかな。…ダーク、でいいよ。」
隅で蹲る、青系統を基調とした服を纏ったDreamはそう言った。
「同じ名前だなんて珍しいね〜?僕もDreamだよ!そういう区別するため?の名前とか知らないし、呼びやすいように呼んでよ。リセットから取ってリセドリとか。」
片方の眼窩と目がピンクと黄色に変色し、もう片方に「Reset」の文字が浮かぶDreamは、そう言った。
「Dream多くない?僕もDreamだけど。」
「…君等以外でも、知ってるDream…他に2人くらいいるよ。」
「ダークって意外と友達居るんだ!?」
「意外とって…。確かに一人は親友だよ、でももう一人は嫌い。嫌いだけど知ってはいるだけ。」
「へぇ……嫌いな奴ってポジティブな系統?Swapdreamとか?」
「分からない、多分……?翼が生えているんだけど。」
「すわっぷどりーむって何?鳥なの?飛べるの?」
わいわいがやがや、初対面だった割には意外と話が合う。彼らの共通点であるDreamという存在から話を繋げやすかったのか次第に会話は盛り上がり、楽しんでいた。
部屋から出る事は忘れてはいないが、今の所完全に放棄している。
しかし、緊張感や危機感がないわけではない。その気になったらすぐにでも戦闘態勢に入れるからこその余裕もあった。主にシャタドに。
だからそのまま雑談を続けていただけだ。
そのせいだろう。
無地だった筈の電子パネルに、「兄弟の良い所を5個言うまで出られません」という文字が浮かんでいる事に彼らが気づいたのは、もう少し後だった。
・→←定番ネタをしてみよう。《版権(Shattered+DINTIS+Reset)》
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螺子 - 続きが気になる病に罹りました!!のんびり更新待ってます〜!! (2023年2月1日 17時) (レス) @page19 id: ef6865ad9b (このIDを非表示/違反報告)
もふわた【きまぐれ極低浮上】(プロフ) - 星雪桜さん» コメントありがとうございます、シャタド君にはネガティブのために(大抵が度を過ぎた)悪戯をしてほしいな、と……完全なる幻覚ですが、やんちゃしていてほしいですね…!! (2023年1月14日 13時) (レス) id: 16b00589d0 (このIDを非表示/違反報告)
星雪桜(プロフ) - そちらのお宅のShattered、ちゃんとネガティブ採取しようと動いて… カワイイ。(本当はそれが正しいのですが)初コメ失礼致しました。 (2023年1月14日 11時) (レス) id: 2d02a9e0d3 (このIDを非表示/違反報告)
もふわた【きまぐれ極低浮上】(プロフ) - 宇治露 歩阿さん» 思いついたら気ままに書いていこうと思います。 (2023年1月13日 8時) (レス) @page9 id: 16b00589d0 (このIDを非表示/違反報告)
宇治露 歩阿(プロフ) - 新作楽しみにしてます (2023年1月13日 0時) (レス) id: 0bb7a6f5d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もふわた【きまぐれ極低浮上】 | 作成日時:2023年1月11日 19時