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暫く歩いて、着いた場所はあまりにもNightmareにとって見覚えがある場所だった。
「ここが僕の目的地で終着点。君も知ってるでしょ？」
金と黒の、林檎の形をした果実のなっている大樹。
自分の守る対象である感情の樹。
Obsidianが導いたのはその樹がそびえ立つこの場所であった。
確かにこれにはNightmareも少しは驚いた。だが、それよりもObsidianの言葉のほうが余程不安で、何か恐ろしいものを感じてしまった。
「……終着点って、何で…………」
か細くて消えてしまいそうな声で、樹の幹に寄りかかったObsidianに聞こえるかもわからない質問を投げかける。
「さっきから質問ばかりだなぁ。……もう少ししたら分かるよ。ただ、その前に君と話していたいだけ。」
呆れたような答えを返してObsidianは笑った。無理矢理笑っているような笑みだった。
「強くなるって、言ったよね………でもなら、此処に来た理由って、まさか……そんな事、しないよね……？」
日に照らされてキラキラと反射する果実に目をやり、Nightmareは声を絞り出す。
話し続けなければ、彼はいなくなってしまうような気がした。
「どうだろうね。そんな事ってどんな事か、僕にはわからないし。」
「………感情の林檎を、まさか食べたりなんてしないよね、って……」
「ふは、分かってるよ。ちゃんと言ってくれてありがとう。」
馬鹿にするような笑いを含んでObsidianは言った。その手は黒林檎ではなく、金林檎に伸ばされている。
あまりにも自然な流れで彼が動いたものだから、Nightmareは反応するのに一拍かかってしまった。
＿＿＿止めることも、
空の色が血のように染まり、地面と雲が黒くなるまで。
樹が枯れて果実が全て黒になっていくのに、そう時間はかからなかった。
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螺子 - 続きが気になる病に罹りました!!のんびり更新待ってます〜!! (2023年2月1日 17時) (
レス) @page19 id: ef6865ad9b (このIDを非表示/違反報告)
もふわた【きまぐれ極低浮上】(プロフ) - 星雪桜さん» コメントありがとうございます、シャタド君にはネガティブのために(大抵が度を過ぎた)悪戯をしてほしいな、と……完全なる幻覚ですが、やんちゃしていてほしいですね…！！ (2023年1月14日 13時) (レス) id: 16b00589d0 (このIDを非表示/違反報告)
星雪桜(プロフ) - そちらのお宅のShattered、ちゃんとネガティブ採取しようと動いて… ｶﾜｲｲ。(本当はそれが正しいのですが)初コメ失礼致しました。 (2023年1月14日 11時) (レス) id: 2d02a9e0d3 (このIDを非表示/違反報告)
もふわた【きまぐれ極低浮上】(プロフ) - 宇治露 歩阿さん» 思いついたら気ままに書いていこうと思います。 (2023年1月13日 8時) (レス) @page9 id: 16b00589d0 (このIDを非表示/違反報告)
宇治露 歩阿(プロフ) - 新作楽しみにしてます (2023年1月13日 0時) (レス) id: 0bb7a6f5d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もふわた【きまぐれ極低浮上】 | 作成日時：2023年1月11日 19時
