43.Itsuki side ページ43
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父「さてと…本人がいるところじゃしづらい話をしてもいい?」
Aが立ち去った後、笑顔のまま少し声のトーンを抑えたお義父さん
俺は、何を言われるのか構えつつコクっと頷いた
父「樹くんは、Aを幸せにする自信ある?」
『自信…は、正直ないです。でも俺にとってAは特別だから…なんていうか…幸せって思ってくれるかどうかわからないけど、大切な人だから、守り抜く自信ならあります…』
急な質問に、自分が何をいってるかわからない
俺ってこんなに頭悪かったっけと思うほど言葉が出てこない
『俺なんてまだガキだし、きっとこれから彼女を苦しめることもあると思います。
でも…でも、俺もうAがいない時の自分がどうやって毎日過ごしてきたのか思い出せないくらい
俺の中の大切な人です。』
何も言わずに俺を見つめていたお義父さんが
ゆっくりと口を開く
父「あの子は何も言わない。でも見たらわかる、大事な1人娘だからね?
…帰ってきてから、あの子がしきりに前髪を気にするのはなんでかな?」
『それはっ…俺が悪いんです』
言葉に詰まる。
でも、言わないと。
両親に心配かけないようにと事故のことを何も言わずに、今回も傷が見えないようにと前髪をガチガチに固めていたA
心配かけたくないというAの思いに反するけど
俺は事故のことを全て話した。
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ぬう(プロフ) - kanoさん» 何度も嬉しいコメント下さりありがとうございます!! (2019年7月19日 13時) (レス) id: 6ebe771875 (このIDを非表示/違反報告)
kano(プロフ) - もう!最高です! (2019年7月7日 22時) (レス) id: 07e090ba1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬう | 作成日時:2019年6月24日 19時