7. ページ7
.
「これ…」
それはいつだったか、私が前に玲於くんに初めて奢ったもの
小さな箱に入ったチョコだった
玲「疲れてたら食べたくなるじゃん」
そう言いながら ん、と差し出す彼
怒られると思ってたのに以外すぎて 私の頬に笑みが浮かぶ
「ありがと」
そう言って受け取ったら、今度は目の前
私の足元にしゃがみこんだ玲於くん
「っ！？なに？？」
また袋をガサゴソ漁ると出てきたのは絆創膏
え！？と思いながら彼の次の行動を待つ
座った私の足を取り、パンプスを脱がせる
「いや、汚いからっ」
玲「静かにしてて」
そう言った玲於くんは取り出した絆創膏をペタペタと丁寧に私の傷に貼っていった
「気付いてた…？」
玲「かばいながら踊ってたから、そうかなって思っただけ」
なんでこんな時に優しくするんだろう
いっそ集中しろと怒られた方が楽だったかもしれないのに
グーっと胸を締め付けられる感覚は
この前のチクリとした痛みとは違う
玲「痛かったんでしょ」
「うんっ…」
玲「頑張れる？」
「うんっ…」
優しい顔の玲於くんは足元から私を見上げていた
私は泣きそうなのを必死にこらえながら
ありがとうと伝える
立ち上がった彼は私の頭をポンっと撫でると
その場を離れてしまったけど
頭を撫でた手が、一緒に頑張ろうと言ってる気がして私に力をくれた
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 583人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「GENERATIONS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美紀 - 移行おめでとです気温の変化が激しいので気を付けて更新大変だと思いますが頑張ってくださいね応援してます (2019年12月23日 11時) (
レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
ミル(プロフ) - 初めて感想コメント書かせていただきます もう何というか本当に好きです（語彙力） 更新すごく楽しみにしてて もうほんとに更新してくださってありがとうございます！泣 これからも楽しみにしてます！頑張ってください！ (2019年8月19日 3時) (レス) id: cee8faad11 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぬう
| 作成日時：2019年7月17日 2時
