【文スト】犬は嫌いだ。 (ページ1)

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ある日首領に呼ばれ行くと、そこには小さな男の子が二人

「この子たちの教育係になってくれないかな？」

ニッコリと笑って言う首領

「いつも言ってるじゃないですか、命令して下されば何にでもしますよ。」

呆れたように言うと、「でも、やはり個人的な意見も聞きたいしさ」と笑う首領に一つため息をついた。

「で、どうかな？」
「しません。」

「どうしてかな？」
「犬は嫌いです。従順でも、愛想が良くても。」

二人に目を向けると少し肩をビクッとさせた。

「じゃぁ、この二人の教育係になりなさい。」
「承知しました。」

「詳しくは後で話すから、まず二人を部屋に案内しよう。」

そう言って二人が外に出ると、そこには黒服がいて「こちらです」と案内する声が聞こえた。

部屋に二人になって、首領が再び口を開いた。

「基本は君の任務について行かせるつもりだよ。教育方法は君に任せるよ。ほっとくもよし、しっかりと教えるのもよし。」
「今日からですか？」

「いや、明日からだ。頼んだよ。」
「承知しました。」

私は一礼して部屋を出た。

教育を任されるのは今まででも何度かあった。

まあ、いつもほっとくから、「何考えてるかわかんない」「ついていけない」「怖い」だなんて言われて私の元を離れている。

今になっては、新人は私の教育という名の放置を受けて、誰かの下に仕える。という事になりつつある。つまり通過点だ。

「そういう訳で、テキトーに気楽にやってていいよ。どうせ学ぶことなんてないし」

椅子に足を立てて座ってる私の後ろにいる二人に言う

「私は何も言わないから、なんなら今のうちに探検でも、ゴロゴロしててもいいよ。」

返事はない。一人で話してるみたいで嫌だな～なんて1ミクロンほど思いながら目の前の捕虜に銃口を向ける。

「早く言ってくれない？その方が君にとっても私にとっても得じゃない？win-winじゃん？」
「誰が言うか…」

「言ってよ、じゃないと5発撃って2回蹴る」
「どうぞ」

そう言った瞬間私は引き金を引き連続で５発撃ち、立ち上がって、鎖で繋がれてる捕虜の腹に一回、顔に1回蹴りを入れた。
ちょっと痛かったかな？ゴリッっていったよ。

「ちょっとノコギリ持ってくるから、その間に最後の言葉でも考えといて。」

そう言って立ってる二人の横を通って用具を取りに行った。