第201話・宣戦布告 ページ13
フェリーの出向時間。大海原中のメンバーと土方に見送られ沖縄を後にした雷門イレブン。3日かけて稲妻町に戻り河川敷へ立ち寄った円堂は開口一番に「戻ってきたぞぉぉぉ!」と大きな声で叫んだ。
「よし! 一度家に帰ろう!」
「家か!」
「長いこと留守にしていたからな」
思えば大阪から沖縄まで一切帰宅していなかったことを思い出す。長いようで短いような旅であった。
「お母さんたちも心配しているだろうな〜」
「家庭でのリフレッシュも大事だわ」
「いいですよね! 監督!」
「いいわ、一日くらい休みましょう」
瞳子もさすがの連戦ばかりのメンバーに気を遣ったようで今日一日休みになった。
「おいおい俺たちはどうするんだよ?」
綱海を含め、吹雪、木暮、立向居、リカ、塔子は稲妻町家はないため円堂が「ウチに来いよ」と誘った。
「かーちゃんの肉じゃが最高に美味いんだぜ!」
「俺肉じゃが大好きです!」
と反応を示す立向居に水を差すように木暮は「俺は嫌〜い」と冗談交じりに言った。
すると土門の隣にいた吹雪が空を見上げた。
「どうした吹雪?」
つられるように空を見上げると黒いボールが青白い光を放ちながら河川敷に降ってきた。
「あれは!」
『雷門イレブンの諸君』
黒いボールからガゼルの音声が聞こえた。
『我々ダイヤモンドダストは、フットボールフロンティアスタジアムで待っている。来なければ黒いボールを無作為にこの東京に打ち込む』
「何だって!?」
「無作為だと!」
壁山が無作為の意味を聞くと、目金が簡単に「滅茶苦茶に」と訳しそんなことをされれば、学校すら一撃で破壊出来うる黒いボールによって東京が壊滅することは容易に想像できた。
要件を伝えるだけ伝え黒いボールは塵となった。
「仕方ないわ。直ちにスタジアムに向かいます!」
「「はい!!」」
イナズマキャラバンを吹っ飛ばしフットボールフロンティアスタジアムに着いた雷門イレブン。
「相手はどんな連中か全く謎よ。どのような攻撃をしてくるのかも分からない。豪炎寺くん! 早速だけどFWを任せるわ」
豪炎寺は確実にマークされる。チャンスがあればゴールを狙うよう指示が出た。
ふと壁山が誰もいないベンチへ視線を向ける。まだダイヤモンドダストは来ていない。その様子に目金が「この僕に恐れをなしたんでしょうよ」と冗談を言った途端、相手側のベンチが青白く光った。
第202話・ダイヤモンドダスト戦 その1→←第200話・お前は俺を飽きさせない
313人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
活字不足卍(プロフ) - 若いうちにやってみたいことの一つとして、バンジージャンプがある。でも咄嗟に腰が引きそうw (2022年6月9日 1時) (レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 続きが読みたい!!(クソデカボイス) (2021年2月27日 15時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
田中優香(プロフ) - 楽しみ過ぎる(豪炎寺の復帰はアツいね) (2021年2月26日 1時) (レス) id: da5dc9d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:活字不足卍 | 作成日時:2021年2月26日 0時