第199話・仲間の存在 ページ11
「僕…このチームのお荷物になっちゃったね…」
「そんなことはない！」
「？」
円堂の言葉に吹雪は俯いていた顔を上げた。吹雪の肩に手を置いて
「雷門にはお前が必要なんだ！」
と言う円堂。それに頷く雷門イレブン。その光景を見た瞳子は「ここにいてもらいます」と少しばかり覇気のない声で言った。その言葉に耳を疑う古株。
「確かに吹雪くんは辛いでしょう…でもここには彼が乗り越えていくために、必要なものがあります…」
「必要なもの……」
古株は瞳子の視線の先にいる雷門イレブンを見つめた。
「…仲間ですか」
理解すると古株は深く納得したようで、瞳子に謝罪をした。
「すみませんでした、監督。チーム運営に口を挟んでしまって」
「…構いません……最終的に決めるのは、私自身ですから」
吹雪を北海道へ帰すという選択肢も頭の中には置いておく、と瞳子は言った。今後、吹雪自身が「北海道へ帰りたい」とも言う可能性も視野に入れながら…。
夕方になると土方が特製のシークワーサー100％ドリンクを持ってきてくれた。それをゴクリッと飲むと「酸っぱ！」と口々に言う。
「私シークワーサー初めてかも」
「くぅ〜〜」
その酸っぱさに塔子は眉を曲げていると綱海が「これくらい何だよ」と笑いながらゴクリッを思い切り飲んで「んぐっ！？」を苦しそうな声を上げた。
「酸っぱいんでしょ？」
「す、酸っぱくなんかねぇ！」
「な〜ら〜、甘酸っぱい初恋の味なん？ ウチらみたいな！」
一之瀬の腕を無理やり抱いて1人盛り上がっているリカ。
「初恋が甘酸っぱいのは基本フられるからじゃない？」
「うっさいわ！」
Aの揶揄いが入りリカが怒った。リカの言葉を聞いてか綱海は、シークワーサー並に酸っぱいのであれば恋はしたくない、と言った。
日が暮れ夕飯の時間になると、木暮がいたずらを仕掛けていた。豪炎寺にも。だが豪炎寺は自身の皿と木暮の皿を入れ替えておいたのだという。
「う〜ん、いたずらに引っかかる豪炎寺を見たくもある」
「キャラじゃないだろ、それ…」
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活字不足卍(プロフ) - 若いうちにやってみたいことの一つとして、バンジージャンプがある。でも咄嗟に腰が引きそうw (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 続きが読みたい!!(クソデカボイス) (2021年2月27日 15時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
田中優香(プロフ) - 楽しみ過ぎる(豪炎寺の復帰はアツいね) (2021年2月26日 1時) (レス) id: da5dc9d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2021年2月26日 0時
