第189話・イプシロン改戦 その5 ページ1
イプシロン改がデザームのグングニルで先取点を上げると、推し量ったかのように前半戦の終了を知らせるホイッスルが鳴った。
ベンチへ戻ってきた雷門イレブン。円堂はベンチから少し離れたところで円堂大介が『究極奥義』を示したノートを見つめていた。
彼らは、そんな円堂を気にしてか、疲労が溜まってか、先取点を取られたからか、意気消沈している様子だ。
「円堂さん…」
心配そうに円堂に視線を向ける立向居。すると「何ぃ！」と膝を叩いて声を上げる綱海。
「正義の鉄拳が通用しねぇなら、その分俺たちが頑張ればいいだけだ！」
「だろ！」と壁山に言うと、壁山も塔子も鬼道も同意するように頷いた。
「…でも点を取らなければ勝てない」
「…チャンスがあれば積極的にシュートを狙っていこう。今キーパーをしているゼルがデザームより実力が劣るとすれば、俺たちにもゴールチャンスはあるはずだ。必ず点を取ろう！ そして勝つんだ！」
鬼道の号令に全員が頷いた。
「A、お前は前線にいてくれ」
「え、ディフェンスは」
「任せておけ。…安心してくれ」
鬼道はじっとAの瞳を見つめた。Aは後半戦も厳しいマークに遭うだろうと、鬼道は予想している。デザームが何故Aに対し興味を示さなかったのかは、分からないが彼女を未だに警戒しているということは、デザーム…イプシロン改にとって彼女は天敵ということも考えられる。
先ほど言ったように、ゼルがデザームより劣るGKであればAにさえボールを渡せば確実に点を取り返せる。その為にもディフェンスに回り体力を削る必要はない。
「円堂を信じろ」
「…意地悪な言い方するね」
それでもしディフェンスに回ればまるで円堂を、雷門イレブンを信じていないようではないか…、と苦笑いを零すA。
「試合を続けますか？」
夏未が瞳子に問いかける。瞳子は肯定する。
「この危機を乗り越えられればチームはもっと強くなる。エイリア学園を倒すためにも成長してもらわなくては…」
エイリア学園にはまだバーンのプロミネンス。グランのジェネシスが待ち受けている。それらを倒すためにも試合放棄はできない。
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活字不足卍(プロフ) - 若いうちにやってみたいことの一つとして、バンジージャンプがある。でも咄嗟に腰が引きそうw (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 続きが読みたい!!(クソデカボイス) (2021年2月27日 15時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
田中優香(プロフ) - 楽しみ過ぎる(豪炎寺の復帰はアツいね) (2021年2月26日 1時) (レス) id: da5dc9d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2021年2月26日 0時
