第052話・風になりたい〜 ページ6
雷門イレブンもスノーボードに挑戦してみることに。怪我をしないようヘルメットとプロテクターをそれぞれ付けた。
「お兄ちゃんやったことあるの？」
「まあ見てろ」
一人で着々と準備をし終えた鬼道に春奈が気になったのか聞くと、得意げな表情を浮かべる鬼道。
「それにしてもいつからこの特訓を？」
「特訓ってわけじゃないんだ。小さな時から、遊びの中から自然にね」
吹雪はふと幼い頃の記憶が蘇る。自分よりも先を行く少年の姿を…今でも覚えている。すると―――
「なーんだ結局遊びの延長じゃないか」
突っかかって来た染岡。
「俺たち雷門イレブンの特訓は遊びとは違う！ 苦しい特訓を越えて強くなることに意味があるんだ！」
「やっぱりそういうの疲れるなぁ…」
「何ィ！？」
「同じ力をつけるなら、楽しくやりたいな！」
その吹雪の意見に対し一之瀬は一理あると、同意する。
「なんだよ、一之瀬まで！」
「見ろよ、円堂はやる気だぜ？」
一之瀬の視線の先にはスノーボードの準備をし終え準備万端になっている円堂がいた。
「俺、スノボやるの初めてなんだ！ 教えてくれ！」
すると円堂はゲレンデの縁から勝手に滑り落ちていきそのまま転んでしまった。
「ん？ なあAそれは？」
「？ これ」
土門はAが普段していない両手首に巻かれた黒いリストバンドのようなものを聞いた。
「重り」
「お、重り？！ 待て待て！ お前確かスノボ初めてだろ？！」
「うん」
「じゅ…重量は…？」
「5kgづつ。計10kg」
そしてそれぞれ滑ってみることに。円堂、壁山、栗松、目金は慣れないのか上手く滑れる様子はない。鬼道、土門、塔子、一之瀬は中々のセンスをしている。風丸も挑戦してみるが、目の前から来た雪玉に衝突し吹っ飛ばされてしまう。
重りをつけ始めてやるスノーボードをAは難なくこなし果ては吹雪について行っている。
「すごいね！ Aちゃん！」
「これ楽しいね、私気に入ったよ」
「うん！」
雪玉にぶつかり雪に埋もれていた円堂。
「絶対風になってやる！」
「キャプテーン！」
「？」
「楽しむんだよ！ 楽しんだら身体の方がついて来るよ！」
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活字不足卍(プロフ) - ｱﾘｶﾞﾄｰｱﾘｶﾞﾄｰ 今日もコーラが美味い！ (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 54話はた○く細胞のことですよね？それにしても本当にこの小説好き!! (2021年1月25日 20時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 作者さん、ボロくそ分かるぞそれv2さすがにそこまでは、いかないけども確かにさっくん(佐久間)も好きじゃ。でもね我の最推しは、神様仏様 "照美様" です！！(語彙力なくてすみません) (2019年8月8日 10時) (レス) id: baae3e32b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2019年7月31日 0時
