第089話・秘策 ページ43
「ぶははははっあの帝国の鬼道が！ 人に頭下げてるよ！ ふは、はははははっ！！」
不動からの笑いも今の鬼道にはどうでもいいのだろう。鬼道にとってプライドなんてものより、源田と佐久間が影山から離れることが今一番大事なことなのだ。
「すまなかった…。お前たちの気持ちも考えず、自分だけの考えで行動してしまった。何度でも謝る！ だから、影山に従うのはやめてくれ！」
「遅いんだよ！！」
佐久間に鬼道に向かってボールをぶつけた。鬼道は腹部にボールを受け吹っ飛ばされた。
「鬼道！」
「鬼道！！」
円堂とAが駆け寄り、円堂が手を差し伸べるが鬼道は手を取ることを拒み立ち上がった。
「佐久間…」
「敗北の屈辱は勝利の喜びで拭うしかないんだよ」
そうして不動からボールが回り、佐久間は再び鬼道にボールをぶつけた。
「ぐはっ…！」
「鬼道…！」
「これは、俺とこいつらの問題だ！」
「━━━━ッ」
鬼道を庇いたい気持ちが出る円堂。だが鬼道の意思は固かった。
「そうそう。手は出さないほうがいいぜぇ」
ボールは再び佐久間へ渡る。
「どうしても、影山から離れないのか…！」
「そうだ。総帥だけが俺たちを強くしてくれるんだ！」
帝国では、10番の背番号を背負っていた鬼道だが佐久間は鬼道以上のストライカーとして素質があり、そのシュートは恐ろしいほど強い。それを鬼道は三度も受けている。さすがの鬼道も膝をついた。
「俺たちのっ、サッカーは…！」
「俺たちのサッカー？ ━━━━俺たちのサッカーは負けたじゃないかッ！！」
渾身のシュートを撃ちこむ佐久間。ボールは鬼道へ一直線に向かっていく。だがそこへ━━━円堂がボールを横からキャッチして受け止めた。
「影山に従う奴らに�牴兇燭舛離汽奪�ー�瓩覆鵑童世錣擦覆ぁ２兇郎�までサッカーを楽しめばいいと思ってきた。勝ち負けはその結果だって。だけど、今日は違う。お前たちの間違いを気付かせるためには…戦って、絶対に勝ってみせる！ 見せてやるよ！ 本当の俺たちのサッカーを！」
「フッフフフ…」
「今度はお前が敗北の屈辱を味わうことになる。━━━…俺たちには秘策があるのさ」
「おっと、それまで。敵に情報教えちゃだめだぜ。ま、精々頑張るんだな」
佐久間、源田、不動は、そう言って去って行った。
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活字不足卍(プロフ) - ｱﾘｶﾞﾄｰｱﾘｶﾞﾄｰ 今日もコーラが美味い！ (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 54話はた○く細胞のことですよね？それにしても本当にこの小説好き!! (2021年1月25日 20時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 作者さん、ボロくそ分かるぞそれv2さすがにそこまでは、いかないけども確かにさっくん(佐久間)も好きじゃ。でもね我の最推しは、神様仏様 "照美様" です！！(語彙力なくてすみません) (2019年8月8日 10時) (レス) id: baae3e32b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2019年7月31日 0時
