第224話・鬼道は ページ45
鬼道は、イタリア代表を掛けたチームKとの一戦前に影山との会話を思い出していた。
『アンタに聞きたいことが沢山ある！』
『よかろう。ここまでやってきた褒美に一つだけ答えてやろう』
『では本当の目的とはなんだ！？』
『復讐だよ。私は日本代表を破壊する』
『Aもか？』
彼女の名前を出した途端、息を呑み押し黙った影山。
『どんな話をした？』
『…代表を辞退しろって』
影山から受け取った手紙の話をするAを思い出す。
彼女の表情は困ったような、悩んでいるような顔をしていた。
Aは関係ない、とまるで自分に言い聞かせるような影山。
影山を信じ、イナズマジャパンとして戦うこと決めたA。
その目に迷いはなかった。
むしろ、迷っているのは鬼道自身であった。
彼女の言葉を信じられない。吹雪たちからも事故のことは聞いている。
不動からも今朝、バナナの皮で転んだという話を聞いた。
Aは久遠たちに要らぬ心労を掛けさせないためにと、そのことを話してはいなかった。
「よーし、立向居！ メギドフレイム行くよー！」
「はい！！」
立向居とシュート練をしているAへ視線を向けた。
彼女はいつもと変わらない。本当に、何も変わらないのだ。
(分からない。何故、Aはそこまでしてあの男を信じられるんだ？
おまえは狙われているんだぞ？ あの男は、おまえを殺すことだって……)
「鬼道！」
「！！…佐久間、不動」
佐久間に肩を掴まれ揺さぶられる。
「おまえ、Aのこと見すぎ」
「……」
「気持ちは分かる。だが、今は練習中だ。Aのことも、影山のことも一旦忘れろ」
「あ…ああ」
3人の様子が変なことに気づいた円堂が「どうしたー！」と声をかけた。
「なんでもない！ 次こそ、皇帝ペンギン3号だ！」
佐久間が誤魔化し、センターラインまで不動と共には知って行く。
それに着いて行く形で鬼道もセンターラインまで行き、練習を再開した。
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活字不足卍(プロフ) - ごめんちゃい………でも頑張って10月中に出すよ！ (2022年10月21日 23時) (
レス) id: 251c6e8c34 (このIDを非表示/違反報告)
活字不足卍(プロフ) - 極端に言うとほぼ今日から書き始めました (2022年10月21日 23時) (レス) id: 251c6e8c34 (このIDを非表示/違反報告)
雪女 - 更新楽しみにしてます。 (2022年10月9日 21時) (レス) id: 883542d863 (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ(プロフ) - お仕事大変なのに更新ありがとうございます。生きる糧なので続きを期待して待ってます！ (2022年10月8日 18時) (レス) @page37 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - 続き楽しみにしてます。頑張ってください。 (2022年10月8日 14時) (レス) @page37 id: 9767c8e410 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2022年9月22日 21時
