第146話・ライバル ページ11
「フィディオ、さっきのは話しだが、やはりおまえたちのチームに俺たちを入れてくれ」
「えっ…」
驚くフィディオに円堂が「まさか…」と呟いた。
「チームのメンバーが怪我したことと、俺が狙われたこと。
この二つに何か関係があるのかもしれない」
「試合を通じて影山とミスターKの関係が分かるかもしれないということか」
そうして円堂たち5人がオルフェウスの助っ人となることを
フィディオがみんなに相談する、と言ってことはまとまった。
(影山の狙いは日本代表…どんな手を使ってくるか分からない…!)
だが一つ、鬼道には気掛かりなことがあった。
無論、それはAだ。
影山が何故、彼女が…彼女『は』関係ないと言ったのか。
彼女も結局、誘拐などではなくただ音もなく捜索に行っただけというオチではあったが、
心配をさせるものではない、と然り付けたい気持ちのが大きい。
夕方くらいになり、オルフェウスの全員が来てくれたというので
フィディオに案内され、オルフェウスの元へ向かった。
「フィディオ、そいつらは?」
「助っ人だ」
「助っ人だと?」
「ああ。イナズマジャパンの円堂、鬼道、佐久間、不動…そして特別選手枠の九重Aだ。
怪我をしたみんなの代わりに試合には彼らが出てくれる! みんなでイタリア代表の座を守るんだ!」
11人のメンバーが揃い、これでまともに戦えることが出来る、と希望を持つフィディオ。
だがチームメンバーの反応は良いとは言い難い。
「━━━━俺は反対だ」
「え?」
その場いるメンバーを代表して言ったのは正GKのジジ・ブラージだ。
アームホルダーに腕を通しながらも試合には自分が出ると聞かないブラージ。
「日本人に俺たちのイタリア代表のゴールを守らせるわけにはいかん!」
円堂は「無理をして怪我が悪化し、
本戦に出られなくなったら元も子もないだろう」と説得する。
そんな円堂にブラージは何故敵である自分たちに手を貸すのか分からない、と。
「敵じゃない! ライバルだからだ!」
円堂の言葉に絶句するイタリア代表。
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皇(プロフ) - 一番最初から全部読みました。最高です。しかもまだまだ続く…!やっと追いついたので本日の一言も始めてみましたがとても面白かったです。これからも更新頑張ってください!✨ (2022年9月22日 9時) (レス) @page38 id: 84ae00d6d7 (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ(プロフ) - 本日の一言が好きすぎる (2022年9月14日 23時) (レス) @page23 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:活字不足卍 | 作成日時:2022年9月11日 16時