第134話・ciao ページ46
ルーティーンのランニングに行こうと準備運動をしていると春奈がやってきた。
「おはようございます! Aさん!」
「おはよう、どうしたのそのおにぎり?」
春奈の持つ大きなお盆いっぱいにおにぎりが敷き詰められていた。
「これから特訓なんです!
朝食まで時間がありますから、みんなに精を出してもらおうかと」
「へぇ、いいね。青春だねぇ」
「Aさんは?」
「私はこれからランニング。1時間くらいしたら戻る予定」
「そうですか。あっおにぎりいりますか?」
「じゃあ一つ貰おうかな。頑張ってね」
「はい!」
元気よく返事をしておにぎりかかえて足取り早く立向居たちのもとへ向かう春奈。
「転ぶなよ〜」と声を掛けたかったが、こういうのは言霊、と言って現実になり兼ねないからやめておいた。その日の練習も対アルゼンチンを想定した練習が行われ、翌日も1年生たちと綱海が朝練に勤しんでいるのを眺めながら、ランニングに出掛けた。
イタリアエリアまで来る、背後から気配を感じた。
「?」
「Chao」
「フィディオ」
オルフェウスのジャージに身を包んだフィディオが併走してきた。
「実は昨日、君が走っているのを見かけてね。
俺も午前の練習の前に走っていたんだけど、もしかしてその前から?」
「うん。ライオコット島の来て結構早くに始めたよ。
と言っても迷子になりそうだったけど」
軽く走りながら会話をする2人。息はあまり切れず、タフさがうかがえる。
ゆっくりと徐行し、止まる。
その目の前にイタリアエリアの電子マップがあった。
「フィディオはどんな風に走ってたの?」
「ああ、ミラノ通りからここに行って、こうやって宿舎に戻ってる」
「そうなんだ。私はここから」
と指を差しながらランニングルートを話し、
適度に休憩を終わらせフィディオに日本エリアの入り口まで送ってもらい別れた。
「やはりフィディオは、おそろしいストライカーだな…」
そう思いながら宿舎まで戻った。
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フラッペ(プロフ) - 毎回、本日の一言を楽しみにしている私がいる( ^^ )やっぱりFGO好きだと言いたくなりますよね笑そういえばイギリス代表メンバーで誰かがガラティーンって言ってた覚えがあるのだが…はて? (2022年9月7日 20時) (レス) @page39 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ(プロフ) - ???「草。草ですよ。エドガー…」 更新ありがとうございます。この作品は私の生きる糧の1つです。続きを楽しみに待ってます! (2022年9月4日 22時) (レス) @page26 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
いな九尾(プロフ) - コメント失礼します。いつも更新楽しみにしてます!FGOなどいろんな要素があって笑いながら見てます!続き、とても楽しみにしてます!天界の使徒に一票入れます。更新頑張ってください! (2022年8月28日 18時) (レス) id: 6eca7d051a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:活字不足卍 | 作成日時:2022年8月28日 14時