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第127話・リードしている、俺は。 ページ39

その日の夕食前、響木からの労いの言葉と
久遠から次の対戦相手アルゼンチン代表の特徴が離された。
明日から早速練習と、言いかけたが冬花からの提案で
翌日は休暇となった。


「Aはどこへ行くか決めているのか?」
「う〜ん、おじいちゃんとおばあちゃんにお見上げ買いたいし、メインストリートに行こうかなぁ」
「おっ! いいな!」

隣で聞いていた円堂も一緒に行くようだ。

「あとは民芸品とかみたいね! せっかくのライオコット島なんだし」
「なら、僕も一緒にいいかな? お日様園のみんなにもお見上げ買いたいから」
「じゃあ一緒に行こう!」
「あ、ああ……」

ややしょぼくれる風丸にヒロトがポンと肩に手をおいた。

「?」
「…抜け駆けはダメだよ」

風丸はニコニコと冷笑を浮かべるヒロトに対し顔をひきつらせた。
周囲にAがいないのを確認し、当の彼女は佐久間と鬼道と何か話しているようだった。
ヒロトに向き直り、肩を掴んでいた手を握り返した風丸。

「言っておくが抜け駆けじゃないぞ」
「?」
「俺はAに告ってる」
「━━━━━え、」
「Aからはケジメを付けるまで待って欲しいって答えも貰っている」

正確には「待って欲しい」ではなく、それまで風丸が自分を好きでいられたら、という
前提の答えだが、毛頭諦める気はないためAの答えを待っているのは風丸
ということになってしまう。

豪炎寺や鬼道も、ヒロトもまだなら俺が一歩リードしている、と確信をもって言う。

「いつの間に…」
「エイリア学園との戦いが終わった後。
 おそらくアフロディもこの前の試合のあとに告ってる」
「……」

イナズマジャパンの中で、一番長い付き合いをしているのは
円堂含め雷門中サッカー部の初期の頃からいるメンバー。
風丸は、1年生の頃から同じクラスであり、
席替えしても大抵隣前後ろになる運命のいたずらに左右された仲━━━━━━━

対してヒロトがAを好きになったのは、エイリア学園との戦いの後。
利用されていることに怒っていたのに、吉良星二郎を自分を含めて瓦礫から守ってくれた。
父を父足らしめてくれた彼女に、感謝の念を抱いていた。

サッカーを続ければ、彼女と円堂と共にサッカーが出来ると信じていた。
だからここまで来た。

第128話・ヒロトの恋心→←第126話・敗北宣言



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設定タグ:イナズマイレブン , 女主人公 , アニメ沿い   
作品ジャンル:アニメ
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フラッペ(プロフ) - 毎回、本日の一言を楽しみにしている私がいる( ^^ )やっぱりFGO好きだと言いたくなりますよね笑そういえばイギリス代表メンバーで誰かがガラティーンって言ってた覚えがあるのだが…はて? (2022年9月7日 20時) (レス) @page39 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ(プロフ) - ???「草。草ですよ。エドガー…」 更新ありがとうございます。この作品は私の生きる糧の1つです。続きを楽しみに待ってます! (2022年9月4日 22時) (レス) @page26 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
いな九尾(プロフ) - コメント失礼します。いつも更新楽しみにしてます!FGOなどいろんな要素があって笑いながら見てます!続き、とても楽しみにしてます!天界の使徒に一票入れます。更新頑張ってください! (2022年8月28日 18時) (レス) id: 6eca7d051a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:活字不足卍 | 作成日時:2022年8月28日 14時

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