第031話・吹雪という人物 ページ34
豪炎寺を追って行った円堂が帰って来た。一之瀬が「豪炎寺は？」と聞くと円堂は行った、と伝えた。染岡は何故止めなかったか円堂に食って掛かった。
「アイツは…、絶対戻って来る…」
悔しそうに、苦しそうに言う円堂に染岡の覇気も奪われた。
「なんだよ、豪炎寺のヤツ…一人でゲームセットかよ…」
「違う。別れはゲームセットじゃない、出会いのためのキックオフだ！」
すると瞳子の携帯が鳴った。用件は響木からで北海道の白恋中のエースストライカー、吹雪士郎という人物をチームに入れ戦力をアップを量れというものだった。
キャラバンに乗り込み春奈のPCで吹雪士郎の情報を集める。
「あ、分かりました！」
円堂が後ろの席から春奈のPCを覗き込んでいると、夏未がとても嫌そうな顔をして避けていた。
「クマ殺しの吹雪？」
「一試合10点、たった一人で叩き出した」
「クマよりデカい？」
「『ブリザードの吹雪』の異名を持つ…」
「噂ばっかりでヤンス」
夏未は近くにいた円堂の顔を退けた。
「これで吹雪士郎のことが分かった言えるの？」
「でも、これが限界なんです。画像も公式記録もなくって…」
「何故…フットボールフロンティアには参加しなかったのか」
「さあ？ Aさん何か知ってますか？ 私よりも情報網広くないですか？」
「白恋中は今年に入ってやっと正式に部活としてサッカー部が認められたからね。おそらくは今までクラブチームに入っていたんじゃないかな。私は噂はそこから広まったと可能性を考えるけど」
「なるほど！」
「だからフットボールフロンティアには出なかったのか」
「もしくは、あの人が『ブリザードの吹雪』の噂を知って邪魔をしていたか…」
「！ 影山…」
「おそらくだよ。確信じゃないから」
これはAが前世から思っていたことだ。実際に影山が手を回していたかは知らない。
「よーし！ この目で確かめてやろうぜ！ その吹雪ってヤツの実力を！」
そうしてイナズマキャラバンは、北海道に向け発信した。夜も更けりキャラバンの中で寝ている者のいた。
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活字不足卍(プロフ) - 実は何度か主人公のデフォルトネームを変えようとしたことがある (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
SERARU(プロフ) - コメントさせて貰います♪最初から読んでいて、凄く面白いです！いつも楽しみにしています！私も真・帝国学園が楽しみなんですよね♪待ち遠しいですwww (2019年7月29日 5時) (レス) id: 3e7ed852f8 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - また、すみません！第033話はないのですか？ 前のコメの返事ありがとうございます！ (2019年7月27日 19時) (レス) id: d3fece9e75 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - こんにちは！第032話にある｢隣では塔子が付かれたのだろう｣の付かれたのだろうは、疲れたのだろうではないでしょうか？ (2019年7月27日 19時) (レス) id: d3fece9e75 (このIDを非表示/違反報告)
レンサ(プロフ) - コメント失礼します｡35話の高根じゃなくて高嶺ではありませんか? (2019年7月27日 18時) (レス) id: 6d7ff987c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2019年7月24日 15時
