第002話・日本一の次 ページ3
「それにしてもAが取材陣に囲まれたのは、驚いたな」
「ああ〜あれね」
Aは選手として出ていないにも関わらず取材陣に囲まれインタビューなどを受けていた。
「実は大会委員会から随分前に報告があって」
「報告?」
「私は聞いていないけれど…?」
Aはその「報告」というものを説明した。
「「ええぇ〜?! 木戸川戦から正式参加出来たぁぁ?!」」
声をそろえた全員が驚いた。
「そう。大会の規約にもちゃんと追加されたらしいよ。でも大きく発表したわけじゃないから、知らない人も多いだろうけど。たぶんアフロディや木戸川の二階堂監督とかは知っていたと思うよ」
「な、なんで言わないんだよ〜」
「そうだよ! 俺たち10人で戦ったんだぞ!」
「バカだな〜、信頼しているから私が出しゃばるわけにはいかないでしょ? こうして優勝したんだし結果オーライ」
「そりゃあそうだけど…」
「まあ最初の頃とは比べ物にならないほど強くなったからね」
「廃部廃部ってバカにしていた奴もいるよな〜」
染岡が夏未を見つめ、夏未は鬼道もそうだったと言った。すると目金は自分が一番の功労者だと言い出した。自分が帝国との試合で戦略的撤退をしていなければ、豪炎寺は来なかったと。
「私は、この日が来るをのずっと信じてたよ」
「ありがとう、秋!」
「それで、これからの戦いは? 日本一になったら次に目指す者は何かしら?」
「次?」
「次か…面白いじゃないか。きっとまだまだ強い奴はいっぱいいるからな!」
「いっぱいってどこに?」
半田に聞かれ風丸は世界だと答える。
「世界…」
「世界か…」
「よーし! 世界目指してみんなで大特訓頑張ろうぜ!!」
「「おおっ!!」」
「それで、実際どうなんだ?」
「何が?」
「世界のレベル」
「……君たちなら大丈夫さ」
Aは純粋な目で世界のレベルを聞いてきた彼らから目を逸らした。
「目を逸らすな!」
「事実を言ってくれ!」
「俺たち世界に通用するか?!」
Aは目を逸らすのを辞めてニヤリッと意味深に笑った。それが不気味で背筋がゾッとした円堂たちであった。
稲妻町のシンボル大きな鉄塔はすでに見えていた。
184人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
活字不足卍(プロフ) - 実は何度か主人公のデフォルトネームを変えようとしたことがある (2022年6月9日 1時) (レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
SERARU(プロフ) - コメントさせて貰います♪最初から読んでいて、凄く面白いです!いつも楽しみにしています!私も真・帝国学園が楽しみなんですよね♪待ち遠しいですwww (2019年7月29日 5時) (レス) id: 3e7ed852f8 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - また、すみません!第033話はないのですか? 前のコメの返事ありがとうございます! (2019年7月27日 19時) (レス) id: d3fece9e75 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - こんにちは!第032話にある「隣では塔子が付かれたのだろう」の付かれたのだろうは、疲れたのだろうではないでしょうか? (2019年7月27日 19時) (レス) id: d3fece9e75 (このIDを非表示/違反報告)
レンサ(プロフ) - コメント失礼します。35話の高根じゃなくて高嶺ではありませんか? (2019年7月27日 18時) (レス) id: 6d7ff987c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:活字不足卍 | 作成日時:2019年7月24日 15時