第147話・戦国伊賀島とは… ページ7
開会式後に、発表された全国大会一回戦の相手は、近畿ブロック代表の戦国伊賀島中学。――試合は、翌日。
忍術をサッカーに活かしたプレーをするチームで、校長直々指揮を取っているようだ。詳しいデータは春奈のPCには入っていないらしい。
「Aは知ってるか、戦国伊賀島って…」
「去年も全国に出ていたよ。去年は帝国に負けてるね」
「帝国に…」
「さっすがは鬼道たちだな!!」
「帝国は圧倒的なプレーをするからね。去年は伊賀島はまともにボールを取れなかったみたいだし、そういうのは改善しているはず」
アニメでの描写はなかったが、A独自の調べで戦国伊賀島は去年二回戦で帝国と当たり6対0で負けている。円堂は「さすが」と称賛したが、地区予選であれば10点、20点はくだらないほどに獲得点数が高いが、やはり全国大会となると帝国でも一筋縄ではいかないようだ。
「それに帝国を破った雷門、なんて拍車がかかっているから雷門に勝利=帝国に勝利ってなっているかもしれない」
「初戦からマークはされている、てことか…」
「いいさ! どんなチームだってサッカーをすることには変わりない! 今まで通り真っ正面からぶつかっていこう! 炎の風見鶏チャンスがあればバッチリ決めてくれよ!」
円堂の言葉に豪炎寺と風丸が頷く。
「短絡的だね。ここは全国なんだからもっと作戦を考えたらどう?」
「だははっ…」
緊張していた面々にふわりと緊張の糸が解けた。
秋がアップの時間であることを伝えに控え室へやって来た。タイミングを見越したように夏未からのメールも届く。
「夏未さんからのメールだわ。『雷門イレブンのみんなへ。大事な全国大会の最初の試合なのにマネージャーの役目を果たせなくてごめんなさい。でも私は勝利を信じています。必ず勝ちなさい。これは理事長の言葉と思ってもらって構いません』…ですって」
「応援なのか、命令しているのか分からないでヤンスねぇ…」
「ま、如何にも雷門夏未ってメッセージじゃない?」
夏未からのエールも受け取り更に気合が入る雷門イレブン。中でも一番気合のある瞳をしている風丸だった。
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活字不足卍(プロフ) - 工エエェェ(´д`)ェェエエ工 (2022年6月9日 1時) (レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:活字不足卍 | 作成日時:2019年7月11日 2時