転生者は、苦悩する Lv.4【イナズマイレブン】 (ページ49)

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第188話・男子トークページ49

「ところで何かリクエストある？」
「何でもいいよ」
「それ、主婦が一番困る回答だからね。覚えておくといいよ。鶏肉があったから、照り焼きでいいかな？嫌いなものとかある？

　全員特にないと言って、最後にAが「あ、テレビとかつけちゃっていいから」と言って黒いエプロンをしてキッチンへと向かった。
　テレビではニュース番組、バラエティー番組などがやっており、彼らはニュース番組を選択。だが彼らの視線はテレビではなくリビングに向いていた。
　リビングからはキッチンの様子が分かる。エプロン姿をしたAの後ろ姿を眺めてい男子。

「Aて、姉貴肌な面があるよな」
「そうだな、面倒見がいい」
「部員以外には冷たいがな」

　肩をすくめる鬼道。

「2人はどう思う？」
「Aか？」
「ああ。アイツは何か隠し事をしている。だがアイツは俺たちの何もかもを見透かしているようにいつも笑っている。そこが不気味なようにも思える」

　豪炎寺は、鬼道と風丸に問うた。
　再びボールを蹴らせたのは、円堂とAだ。最初こそ彼女に感謝をした。それに照れたり、笑ったり、困ったりする。感情、表情共に豊かなところは年相応の表情だ。だが彼女は時たま不気味な摩訶不思議な雰囲気を醸し出すときがある。

「豪炎寺は、Aを好きなのかと…思っていたんだが」

　豪炎寺の話を聞いた風丸が言う。

「そうだな、異性として見ている」
「っ！」
「それに…―――隠し事のこともアイツからそのうち話してくれるはずだからな」
「隠し事、か…」
「告白はしないのか？」
「アイツに言ったところでフラれるだろうな、とは予想がついている」
「豪炎寺の割に消極的だな」

　豪炎寺は、今はまだ中学生でありサッカーも恋愛もと欲張りなことは出来ないと言う。彼は余裕が出来たら、恋人を作るのもいいかもなと笑う。

「俺たちの前にある目的は―――」
「世宇子に勝つこと」
「全国制覇、だな！」

　3人の意見は同意していた。