第208話・決戦の朝 ページ20
合宿も終わり。この日、フットボールフロンティア決勝の朝を迎えた。
「……決戦…か」
―――なんだか、戦争に行くみたいな気分だ。
昇り出した朝日を眺め思うA。
「太陽…か…」
朝を告げ、光を与え、活力の源であり、陽であり、プラスである。けれど太陽の熱は、水を枯れさせ、大地を嵐、あらゆる生命を脅かす脅威ともなりえる。
―――使い方を間違えれば、人を脅かせす可能性も捨てきれないもの。…持った力には、責任がある。私はそれを知っている。責任があるからこそ、私はこの手で決着をつけなければいけない。その日は……
その日は、刻々と近づいている。
「A」
「! おばあちゃん…」
Aは、いつもより早く家を出ようとしたが、祖母に呼び止められた。その祖母は笑顔だ。
「いってらっしゃい。今日は御馳走を用意しなきゃね」
「まだ優勝していないよ」
「だって、必ず優勝するんでしょう?」
「!……もちろん。私は、応援しか出来ないけど…必ず」
「ええ、ええ…。幸ちゃんも見守っているわ、きっと」
「…うん。行ってきます!」
「ええ」
優しい祖母に見守られAは家を出た。
雷門に一度全員が集まり、バスでフロンティアスタジアムに向かい着くと、フロンティアスタジアムは封鎖され、誰もおらず円堂たちは混乱するだけであった。
すると夏未の携帯に着信が。どうやらフットボールフロンティアの運営からの連絡のようだ。
「大会本部から。急遽、決勝戦の会場が変わったって」
「変わった? 変わったって、どこへ?」
「それが…―――」
夏未が言いかけたその時、空気が振動しているのに気が付き空には雲がないにもかかわらず暗くなり、見上げるとそこには…―――
「まさか…決勝戦のスタジアムというのは…」
「ええ」
「え、あそこが?!」
「世宇子スタジアム…」
まるでゲームやマンガに出てくるような要塞のようなものが、宙に浮いていた。
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活字不足卍(プロフ) - ワタシコトシ24サイ(嘘) (2022年6月9日 1時) (レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - おー!!楽しみにしているぞい!!そして下ネタ突っ込んで来るな〜 (2019年7月25日 18時) (レス) id: baae3e32b1 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 作者さん、ボロくそ分かるぞそれ。確かに照美様は顔は美しいのに無印でゴッドノウズ撃つ時とても男らしいよな!!そして毎回私も叫んでいる!!←そしてそれについて姉さんや先輩と語りあっている← (2019年7月24日 8時) (レス) id: baae3e32b1 (このIDを非表示/違反報告)
歌音 - とても面白いです。続き楽しみにしています! (2019年7月21日 15時) (レス) id: 60755d8909 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - はじめまして!毎日楽しく読ませてもらってます。私こういう小説大好きでしてこれからも更新頑張って下さい!(*´ω`*) (2019年7月20日 9時) (レス) id: d3fece9e75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:活字不足卍 | 作成日時:2019年7月19日 1時