第026話・10‐0 ページ28
「だってそうだろう? 全国一のレベルの選手たちが雷門の攻撃なんてものに惑わされて…挙句、佐久間や寺門、洞面たちの攻撃陣はボールを取ろうと後方へ戻ることをしていない」
「…舐められているっということでしょうか?」
「いいや、それ以上に……」
音無は鬼道を若干睨むようにして言う。
ボールをキープしたままボールはマックスから宍戸へ渡る。そこへ成神がプレスだがギリギリでパスを出す。
「先輩!」
宍戸から半田へとパスを出すが半田がスルーし、ボールは染岡へと渡る。裏を突かれた源田。
「決まったぁあ! キーパー! いくら何でもこれには反応できな――」
ゴールは決まっていないが角馬と音無が喜んだのもつかの間、帝国学園の守護神…GKの源田が染岡がクロスバーギリギリにシュートをするが源田は軽く弾きボールをキャッチする。
「…タチが悪い」
これがあの人の戦略だろうと、鬼道の戦略だろうとどちらでも構わないが彼らの狙いは――
「雷門イレブンを疲れさせるのも目的だろうけど…一番は…――」
「鬼道! 俺の仕事はここまでだ!」
源田からボールは鬼道へと渡る。
「この程度のチームに対して息を切らす必要性がないから、だろうね」
「え、」
鬼道から「行け」と寺門にボールが渡り寺門はそのままシュートコースの空いた雷門サイドへと強烈なシュートを放つ。
「ぐあっ!」
円堂が受け止めたに思えたが、シュートの勢いは止まらずボールは円堂ごとゴールのネットを揺らした。――ピーッと失点のホイッスルが鳴る。
「ああぁ! 帝国早くも1点! 何というスピード! 何というパワー! これが全国にその名が轟く帝国のサッカーなのかぁ?! 帝国サッカーの真の姿なのかぁ!?」
「…円堂くん…!」
「雷門イレブン打つ手なし! 成すすべなし!」
ゴール内に横たわる円堂に半田たちが駆け寄っていく。
「そんな…」
「彼らは全国レベル。今の雷門が敵うはずもないんだよ」
絶句する秋。目を見開き言葉も出ない音無。中立である実況解説である角馬も本当であればもっと雷門の失点を嘆きたいだろうに。
帝国の勢いは止まることを知らず、少々見ている側としては危ないプレー(ルール上は問題はない)をしながらも10点を入れ前半が終了した。
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活字不足卍(プロフ) - 書いてる (2022年6月9日 1時) (レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - この話好き!pixivでも書いてますか? (2021年1月23日 8時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:活字不足卍 | 作成日時:2019年3月31日 1時