だぁかぁらぁ！俺は厨二病じゃねぇ！

さぁ…来るぜ ページ7

Aサイド




何やかんやあって、今は倉庫の1つに居る。


そして俺は大発見をした。


首と右目に激痛が走り続けている。何かと思えば、


チョーカーと眼帯。


チョーカーは、トゲが内側にもあって首に刺さってる。


血液凝固剤か何かを流し込まれてるらしく、


流血は辛うじて免れてる。


眼帯からは、静電気の比じゃない電流が流れ続けてる。


今まで多少興奮状態だったからか、冷静になると痛い。


これは確かに、普通に喋ろうとすれば違和感ある。


けど、厨二病風なら、多少声が可笑しくても、


そういう演技として見てもらえる。納得した。




中島「太宰さん、その本、面白いんですか？」



太宰「善い本だよ」




その会話につられて横を見てみる。


太宰治が読んでいるのは、完全ジサツ読本。


アウトじゃね色々と。




中島「というか、本当にここに現れるんですか？」



太宰「本当だよ。心配いらない、虎が現れても私の敵じゃないさ。こう見えても、武装探偵社の一隅だ」



中島「はは、凄いですね、自信のある人は。僕なんか孤児院でもずっと“駄目な奴”って言われてて、その上、今日の寝床も明日の食い扶持もしれない身で…こんな奴がどこぞで野垂れ死んだって、いや、いっそ喰われて死んだ方が……」




長い長い長い。自虐長すぎだろ！！


けどまぁ…




太宰「却説…そろそろかな」『さぁ…来るぜ』




太宰治が弾かれたようにこっちを向く。


俺だってタイミングが被るとは思ってなかったぞ!?


そして分かってるのか、この人も。流石は探偵。




ｶﾞﾀﾝｯ




中島「！ 今……そこで物音が！」



太宰「そうだね」



中島「きっと奴ですよ太宰さん！」



太宰「風で何か落ちたんだろう」



中島「ひ、人喰い虎だ！僕を食いにきたんだ！」



太宰「座りたまえよ敦君。虎はあんな処からは来ない」



敦「ど、どうして判るんです！」



太宰「そもそも変なんだよ」




君も説明するかい？と問いかけるような目で見られた。


語彙が語彙だから遠慮しとく。




太宰「経営が傾いたからって、養護施設が児童を追放するかい？大昔の農村じゃないんだ。そもそも経営が傾いたなら、半分くらいを他所の施設に移すのが筋だ」



中島「太宰さん、何を言って…」




中島敦が月を見る。


そして、動かなくなった。




、

二択だ→←おい、預言書にはこんな事…！！

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