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sn紫

pipipi…pipipi…

10時の10分前を知らせるアラームが鳴る。
風呂にも入りリビングでくつろいでいた。アラームを止めて通話の支度を始める。

トイレで用を足し飲み物を卓上に置いた。
昼間よりも心臓の鼓動は速くなり緊張を感じる。

深呼吸をして自分を落ち着かせる。俺が緊張することじゃないけど、やはり責任は重大だ。

“深澤辰哉がビデオ通話を開始しました”

携帯を固定し通話を始めると画面に文字列が並び、次の瞬間俺の顔が画面の端に映し出された。

10時前だが、阿部ちゃん、目黒、照と次々にメンバーの顔が映り始め9人揃った時は時間ぴったりだった。


「お疲れ様です。皆疲れてる所ごめんな?」

「大丈夫だよ。大事な話なんでしょ?」


翔太の優しい声が聞こえ少し安心。
すると翔太の隣のだて様が声を発した。


「ふっかの様子がいつもと違うのはなんとなく分かってたし、ゆっくりで良いから聞かせて?」

「岩本くんが話があるって言った時びっくりしたけど、あの顔見たら深刻なんだなって分かったよ。」


ラウールは最年少だけど誰よりも大人だ。
このメンバーで本当良かった。そう再認識した。


「ふっか、話せそう?」

「…うん。皆、よく聞いてね。」


口内の唾液を飲み込み、8つの顔を1人ずつ見つめた。

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作者名:あんこ | 作成日時:2022年8月7日 19時

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