相談 ページ22
sn紫
「お〜つかれさまで〜す!!」
佐久間の元気な声が響くスタジオ。
珍しく9人揃ってのYouTube撮影。楽しかった〜なんて感想が各々の口から発せられている。
「ふっか、今日どうした?」
「へ?」
「なんか、キレが悪い気がしたから。」
照にそう言われてつい目が泳ぐ。やっぱりこいつにはすぐバレるか。
「ちょっと…皆に話があって。」
「…楽屋の方がいい?それとも、店の個室とか?」
「あまり他人に聞かれたくないからなぁ。」
「それなら各自家に帰ってからビデオ通話の方が安心かもな。」
「あぁ。」
よほど俺の顔が深刻だったのか、特にここで理由も聞かずに解決案を提案してくれた。
おーい、とスタジオを出ようとしたメンバーを呼び止めた。
「照にいどうしたん?」
「明日仕事の人いる?」
俺ないよ、俺も。と次々と声が聞こえてきた。
運良く明日は皆休みの様だ。
「じゃあ夜10時にビデオ通話するから。ふっかから話があるみたい。」
「…皆悪いな。よろしく。」
俺たちの真剣な眼差しで全員が顔を縦に振る。
樹から聞いた北斗の話をすると決めたものの、俺の心臓は隣の照に聴こえるんじゃないかと思えるくらいうるさい。
でも可愛い後輩から頼まれたことだ。
しっかり伝えないと。
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
240人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あんこ | 作成日時:2022年8月7日 19時