9罰。恋愛する気は ページ9
俺ァ遊びで付き合ってんじゃねぇよ。
ーーー
「...お、沖田さん...」
「今は別れてやんねェから。両想いになった時お前ェを捨ててやるからな」
ズキッ
胸が痛いです。
捨てるって。
「両想いになんかなるわけない」
「俺じゃ不服かィ?」
「いつも不安だし不満だよ...。」
罵声を浴びせられ、罵倒され、心抉られてるよ...精神的におかしくなりそうだ。
...
「両想いか...恋は盲目って言うしわたしは恋愛する気なんてないかな」
「なのに俺に嘘で告白しにきたんですねィ」
「断られると思ってた、というか神楽ちゃんに言われたから。今では後悔してるよ」
「お前ェ意外と毒舌ですよねィ。辛ェや。」
「わたしもあんたに罵声浴びせられるの辛いよ」
両想いになったら捨てるなんて、そんなん一生来ないでしょ
万が一でもわたしが沖田さんを好きになったとしても、沖田さんがわたしを好きじゃなきゃ別れられないよ...。
パチッベシッ
「いっ...頬を叩くな!いたっ...おい!」
「やっぱりこの距離感がいいや。恋愛感情なんて持つもんじゃねェよな」
...?
「傷つくだけでィ」
?
「つーか仮にも付き合ってんのに苗字にさん付けなのはおかしいだろィ。名前で呼べ」
「沖田さんが素直だ...」
「黙りやがれ。別にお前ェなんか好きじゃねェよ。お前がやってた罰ゲームに騙された役やってんだし」
「...ごめんね。」
「最近クソチャイナがニヤニヤして俺を見やがるんでィ。メガネの姉も俺を見たと思ったら笑顔になりやがる。」
えぇ...まじか
こいつと付き合いだしてから女の子とあんまり話してないなぁ...。
「まぁアイツにはかりがある。」
アイツ?
誰だ。
「それ以上は何も教えてやんねぇけどなァ」
...
姉の話をしてくれたあたり信用はしてもらえていると思う...。
沖田さんは何を考えているのか...。
他人が考えてることなんてわかるわけがないけど。
考えても仕方ないか。
15人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちせ(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください (2016年3月27日 9時) (レス) id: c8ad1cd256 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ